■■■■ 「もぐらを体感!!鉄道トンネルを歩こう!!」 ■■■■ 小学生ら約240人が参加 中之島高速鉄道?では、小学生はじめ一般を対象とした中之島線建設現場見学 会「もぐらを体感!!鉄道トンネルを歩こう!!」を28日、京阪電鉄?との共催 で開催した。 平成20年度の開業を目指し、工事が進められている同工事のPR活動の一環 として、シールドトンネルなどを見学したもので、見学会には親子連れなど約 240人が参加した。
見学会は、小学生の部と中学生以上の一般の部として4回に分けて行われた。 今回の見学ルートは、京阪天満橋駅からの切替部工区から、大川の河川下を横 断するシールドトンネルを通って、なにわ橋駅部に至る区間。 初めに見学ルートの説明などが行われた後、2班に分けて坑内を見て回った。
□□□□□ 切替部・シールドトンネル・駅舎部など □□□□□□ 切替部工区は、京阪本線から中之島線に分岐する部分での既設線撤去と新線・付替線の延長278?の工事 で、奥村組・竹中土木・京阪エンジニアリングサービスJVが施工を担当している。 同工区では、シールド工区となる第6工区まで、JVスタッフの案内により河川からの浸水を防ぐ4・5×5 ?の止水鉄扉などの説明を聞きながら、コンクリート躯体の打ち上がった切替部を通り抜けた。続く第6工区 は、西松建設・森本組・大豊建設・白石JVが、なにわ橋駅から切替部までのシールドトンネルを構築するも の。 併設する延長約600?の東行きと西行きの2本のトンネルを、泥土圧式シールド機で掘進。この区間は、土 佐堀川や地下鉄堺筋線の直下での工事で、掘進は東行きが4月9日、西行きは3月12日に開始された。
工事は、1日あたり約10?のペースで進められ、西行きトンネルは6月26日に、東行きは7月26日にそ れぞれ貫通しており、今回は、東行きトンネルで解体中のシールド機を見ながら、なにわ橋駅まで見て回っ た。なにわ橋駅は、中之島線に設置される四つの駅のうち、最も深い地下30?に位置する。 工事は第5工区として大林組・前田建設工業・大鉄工業JVが担当。 駅舎は4層構造で開削工法により工事を実施、現在は躯体もほぼ打ち上がっており、地下4階部分から地上階 までを見学した。地上部では、中央公会堂や東洋陶磁美術館などが近接するため、防音ハウスが設けられてい る。
参加者は、これら各工区の様子をつぶさに見て回りながら、トンネル内はじめ各所でカメラやビデオで記念撮 影を楽しんでいた。また、見学終了後には工事概要の説明やビデオ上映などが行われた。
中之島線建設工事は、中野島駅から天満橋駅までの延長2・9?を七つの工区に分け、平成15年から工事に 着手。シールド区間は4工区で、既に3工区が貫通しており、残りの区間も9月下旬には貫通する予定。なお 工事全体の進捗率は約55%(事業費ベース)となっている。