□□□□□□ 平城宮跡を国営歴史公園に □□□□□□ 近畿地方整備局はこのほど、平成20年度予算概算要求の重点事項を発表し た。
来年度は ?幹線道路ネットワークの整備 ?スーパー中枢港湾プロジェクトの推進 ?風水害、地震などの防災・減災対策の強化 ?社会資本の戦略的維持管理 ?国際競争力の高い魅力ある観光地の形成を柱に、国営平城宮跡歴史公園(仮称)の整備、 PFIの採用を検討している大津地方合同庁舎の建設、堺泉北港堺2区基幹的広域防災拠 点の整備。 −−−など新規に要求する。 ■主な重点事項は次のとおり。
【治水関係】 平成16年10月の台風23号で大きな被害を受けた豊岡市の円山川などに河川激甚災害対策特別緊急事業を 適用し、平成21年度を目標に引き続き工事を実施。 同特別緊急事業による由良川下流部緊急水防対策も推進する。 高規格スーパー堤防は、都市再生プロジェクト関連の大和川線地区、淀川左岸線の海老江地区で建設を促進。 堤防強化対策も引き続き堤防の裏法すべり安全度が低く被災履歴のある6・1?を優先的に補強する。ダム建 設は大滝ダムの地すべり対策で、平成20年度に白屋地区の工事が完了するのに続き、新たに大滝地区と迫地 区で実施。 紀の川大堰は、JR阪和線橋梁の架替え工事、河道掘削などを引き続き実施する。
【道路関係】 平成21年度の供用を目指して第2京阪道路(枚方市〜門真市、延長16・9?)の事業促進を図るほか、京 奈和自動車の大和北道路と大阪湾岸線西伸部の都市計画決定に向けた調査を推進する。 京奈和自動車の大和御所道路、紀北東道路、紀北西道路も継続実施。 さらに中部縦貫自動車道の永平寺大野道路(永平寺町〜勝山市、同7・9?)と奥瀞道路(新宮市熊野川町、 同2・2?)の平成20年度供用開始に向け事業を促進させるなど、幹線道路のネットワーク形成に重点を置 いている。 このほか一般国道171号昆陽里高架橋(伊丹市)の橋梁補修を実施し、高齢化した橋梁の延命化を図る。
【営繕関係】 大阪第2地方合同庁舎と大阪港湾合同庁舎の免震改修工事を引き続き実施する。 新規としては、PFIを導入して建設する大津地方合同庁舎(滋賀県大津市、規模約2万平方?。PFIの検 討・手続きは平成20年度までに実施する予定)と武生地方合同庁舎(福井県越前市、規模約6、900平方 ?)の整備を要求。
【都市・住宅関係】 国営平城宮跡歴史公園(仮称)の整備を新規要求。世界遺産に登録されている特別史跡平城宮跡について、平 成20年度から新たな国営公園として事業化し、文化庁と連携を図りながら建物の一部を復元的に整備。 我が国の貴重な歴史・文化遺産を将来に継承する公園づくりを進める。
【港湾空港関係】 神戸港と大阪港で、大水深岸壁(マイナス16?)を備えた高規格コンテナターミナルを整備する阪神港スー パー中枢港湾プロジェクトを引き続き推進。 また、コンテナターミナルの機能を拡充する臨海部物流拠点(ロジスティクセンター)の形成に向けて制度要 求する。 大阪港では、夢州〜咲洲を結ぶ夢州トンネルの整備促進を図る。 大規模地震対策の推進としては、新規に堺泉北港2区基幹的広域防災拠点の整備(事業費80億円、平成20 年度〜22年度)、和歌山下津港海岸(海南地区)津波浸水対策事業(総事業費260億円、平成20年度〜 31年度)を要求する。