橋本東IC 橋本IC間 4.9? 近畿地方整備局の京奈和自動車道 近畿地方整備局は2日、一般国道24号京奈和自動車道「橋本道路」の橋本東 IC(橋本市隅田町真土) 橋本IC(橋本市東家)間4・9?を供用開始し た。
同区間は、橋本道路垂井高架橋上部工事で平成15年10月にひび割れなどの損傷(工事目的物のかし)が発 覚し、これに伴う補修・補強対策の実施のため未開通となっていたもの。今回の開通で、奈良県の五條北IC から和歌山県の高野口IC間19・2?が供用開始し、橋本道路も全線開通となった。 京奈和自動車道は、大和平野を南北に縦貫し京都と和歌山を結ぶ延長約120?の高規格幹線道路。既存の高 速道路や主要な国道と連携することで相互のネットワークを形成し、地域間の交流促進、国道2号の交通渋滞 の緩和、交通事故の減少、時間短縮を目指しているもの。 これまで京奈道路17?、大和・御所道路の大和区間7・8?、五條北IC〜橋本東IC間8・7?、橋本I C〜高野口IC間5・6?が開通。また、大和・御所道路の御所区間13・4?も昨年10月に着工した。 〜〜〜 待望の供用開始を華やかに祝う 〜〜〜 橋本道路は、橋本市隅田町から同市高野口町間11・3?の自動車専用道路。標準幅員は22?の四車線(今 回は暫定2車線で開通)、設計速度は毎時100?。開通によって、橋本道路と並行する国道24号の大幅な 交通渋滞の緩和、沿道環境の改善が期待されている。 工事では伐採樹木を活用したリサイクル緑化工法「ネッコチップ工法」などを採用(のり面や荒廃地などの緑 化)。約4億円のコスト縮減を図った。また、垂井高架橋損傷対策としては、ひび割れ注入工、シート工、外 ケーブル工(躯体工、緊張工)、上面増厚工を導入し万全を期している。 午前10時30分から橋本東ICで行われた開通式典には、近畿地方整備局の布村明彦局長、和歌山県の仁 坂吉伸知事、橋本市の木下善之市長ら来賓・関係者、施工者代表ら約200人が出席。 冒頭、あいさつに立った布村局長は「京奈和自動車道は、沿線地域のさらなる産業の発展を支える大動脈であ り、大阪都市圏や関空との連携強化を図る重要な幹線道路である」とその役割を語った上、「今回の開通も、 皆さんのご理解とご協力のたまものと深く感謝する。これによって全体の3分の1に当たる44?が完成し た。今後も真に必要な道路整備を着実に進めていきたい」と新たな決意を示した。 和歌山県の仁坂知事は「この日を迎えることができ感無量。これからの運輸業はスピードが求められる。幹線 道路のネットワークがつながるよう、京奈和自動車道の早期完結を望む」と建設促進に期待を込めた。 さらに地元国会議員からも多くの祝福が寄せられ、最後に和歌山河川国道事務所の桑島偉倫所長が工事経過報 告を行った。
この後、垂井高架橋の路上で、多くの出席者が見守る中、布村局長、仁坂知事、木下市長ら九人がテープカッ ト、国会議員や関係者17人がクス玉を割り、さらにパレードを行って待望の開通を華やかに祝った。