

新学部の学舎に、2008年12月竣工、設計・日本設計、施工は鹿島 学校法人硬軟学園(吉沢英成理事長)では、西宮市に建設する新キャンパス 「甲南CUBE西宮新築工事」(西宮市高松町192−1)の地鎮祭を11日、建 設予定地で執り行った。新たに設置される学部の学舎となるもので、建物は S造9階建て塔屋1階、延床面積1万1,520?の規模。地鎮祭には、吉沢理事 長はじめ工事関係者ら約50人が出席して、工事の無事・安全を祈願した。設 計は日本設計、施工は鹿島が担当。竣工は2008年12月を予定している。 10時から執り行われた地鎮祭では、厳かに神事が進む中、地鎮の義で、日本 設計の六鹿正治社長が鎌入れを、吉沢理事長が鋤を入れ、最後に鹿島の梅田 貞夫会長が鍬入れを行った。次いで関係者が順次、神前に玉串を捧げ、工事 の無事と安全を祈願した。神事終了後、挨拶に立った吉沢理事長は、「新学 部は創立90周年に開学し、100周年に向け飛躍するための一翼を担うもので、 建学の精神と理念を現代に実践するものとなる」と新設される学部に期待を 寄せ、良好なキャンパスづくりに向け、「設計者と施工者には大いに期待し ており、工事推進へご尽力をお願いする」と今後の支援と協力を呼びかけ た。
次いで六鹿社長が、「意義深い施設建設に参画でき光栄に思う。設計監理者として施工者とともに力を合わ せて完成させたい」とし、梅田会長も、「この施設が人材育成の拠点となることを確信しており、建設を通 じて事業に参画することは意義深いものがある。今後は万難を配し総力を挙げて工事に取り組んでいく」と その決意を語った。 甲南CUBEは、2009年4月に開学する「マネジメント創造学部」のキャンパスとして計画された。建設地 は、阪急電鉄西宮北口駅南側で、阪急西宮スタジアム跡地の西側に位置する、S造地上9階建て塔屋一階、 建築面積1,454.74?、延床面積1万1,520.69?の規模で、免震構造を採用している。 1階から4階までには事務室や大・中講義室、図書室などの供用部を配置、五階から最上階までは中央に吹 き抜け空間となるスカラーアトリウムを設け、同アトリウムの左右フロアに、小教室や演習室、教員研究室 を配するとともに、学生や研究ラウンジを計画している。 工事は、「(仮称)甲南大学西宮キャンパス新築工事」として塩谷利秋所長の下、今月15日に着工し、12月 までに基礎工事を終え、来年から躯体工事に着手、12月下旬に竣工を予定している。免構造は躯体地下に免 震ゴムを設置することとしている。 マネジメント創造学部は、学園の創設者である平生釟三郎氏の教育理念である「実践・創造・先端・未来」 の下、個性尊重と天賦の才を伸ばすことを主眼に、少人数制による「現代版寺子屋」として、独特のカリキ ュラムや講義方式を実践し、人物教育を目指すもの。なおCUBEの由来は、「大学機能が詰まった立方 体」との意。