大阪府住宅供給公社はこのほど、2007年度の事業計画概要を発表した。昨年11 月に公表した「‘新経営計画‘の検証と対策」に基づき、公社経営の安定化を 図りつつ、社会情勢の変化を見極めながら経営改善計画を積極的に推進すると している。建替事業は、千里丘陵C団地で事業コンペを実施するほか、宅地開 発や都市再生事業などを推進していく。
事業運営の基本方針では、賃貸住宅市場の状況や金利動向を睨みながら各施策を推進するとともに、それと併 せて毎年度にその効果を点検し、必要に応じて経営改善対策の見直しを行い、改善計画を確実に進めていくと した。 事業では、直轄事業の賃貸住宅等事業や宅地開発事業、都市再生事業、分譲マンション管理・建替えサポート 事業を、受託事業の府営住宅等管理業務と工事監理等業務を実施。これら事業の実施にあたっては、事務の合 理化とコスト縮減に取り組むとともに、低利な事業資金の調達を図り、経営改善を推し進めていくとしてい る。 賃貸住宅等事業での建替事業では、「建替の時期に関する計画」に基づき、居住水準向上と土地の高度利用を 図るため、6団地680戸の建設に着手するほか、高齢入居者の負担低減や良質な高齢者住宅のストックを確保 するため、高齢者向け優良賃貸住宅制度を活用する。 また、一体的なまちづくりと民間事業力の活用を図るため、千里丘陵C団地で事業コンペを実施する。建替住 宅は、今年1月と2月に事業者の決定した茨木B・C団地での213戸、職員住宅滝井宅舎跡地で公社住宅60戸 のほか、藤白台B(一期)220戸、金岡東H123戸、少林寺40戸、戎之町24戸の計680戸。 宅地開発事業は、枚方津田及び羽曳ヶ丘団地で供給施設関連の整備工事等を実施。保有地処分では、枚方津田 団地の大規模宅地で事業コンペを行い、当選企業へ譲渡する。残る大規模宅地についても早期処分を図ってい くとした。再生地の処分でも、建替事業中の千里丘陵C及び佐竹台C団地の再生地をコンペ当選者に譲渡する こととしてる。 都市再生事業では、寝屋川萱島駅東地域の萱島桜園町地区において、前年度に引き続き敷地整備や施設建築物 の建設と宅地分譲を実施する。分譲マンションの管理・建替えサポートは、修繕や改修、建替等で、大阪府は じめ関係団体と連携じて実施する。 このほか、受託事業である府営住宅管理では、公営住宅法に基づく管理代行制度により行い、特定公共賃貸住 宅に関しては、地方自治法により指定管理者制度で管理業務を代行。また、府営住宅等の工事監理業務及び施 設保全業務を大阪府から受託するとしている。 大阪府住宅供給公社 http://www.osaka-kousha.or.jp/