都市再生へ弾み 大阪の都市再生、関西の活性化を担う 大阪・キタ の新しいランドマーク 「大阪駅新北ビル」の大規模開発が始動した。西日本旅客鉄道(株)(山崎正 夫代表取締役社長)と大阪ターミナルビル(株)(池田靖忠代表取締役社長) は16日、同駅新北ビル新築工事(同駅北側市道九条梅田線付近)に着手した。 百貨店、専門店、エンターテイメント、サービス、オフィスなど複数の生活機 能を導入した地上28階建て、総延べ床面積約21?の大型複合ビルで、2011年春 の完成めざす。同日開かれた安全祈願祭には山崎社長、池田社長ら関係者約30 人が、安全祈願式には国や大阪府、大阪市、関西経済界、地元関係者など約 100人が出席した。 ※写真上:10氏により華やかに起工セレモニー ※図下 :新北ビルの完成予想
〜期待背に安全祈願〜 新北ビルは、JR大阪駅の改築工事に伴い、線路の使用形態の見直しで同駅10、11番のりば跡地に、S・SR C・RC造地下3階地上28階建て高層棟、地下3階地上11階建て低層棟、総延べ床面積約21万?規模の大型複 合ビルを建てるというもの。(株)三越が出店するほか、松竹(株)と東宝(株)、東映(株)の三社が運営 する近畿圏最大級のシネマコンプレックスなどで構成。設計は(株)日建設計、施工は大林組・大鉄工業・竹 中工務店・銭高組・淺沼組JV。2011年春の竣工。工事費は650億円。 安全祈願祭には山崎社長、赤星輝明西日本旅客鉄道(株)執行役員建設工事部長、杉木孝行西日本旅客鉄道 (株)大阪工事事務所長ら関係者、施工会社から約30人が出席。厳かに神事が進む中、鎌入れを中村光男 (株)日建設計代表取締役社長、杉木大阪工事事務所長、鋤入れを山崎社長、池田社長、鍬入れを施工者を代 表して脇村典夫(株)大林組代表取締役社長と、赤星執行役員建設工事部長が行った。続いて関係者の手によ り玉串を捧げて出席者一同、工事の安全を願った。 引き続き、安全祈願式が国、自治体、関西経済界のトップと地元関係者ら約100人出席のもと盛大に開催され た。式ではまず、主催者を代表して山崎社長が挨拶に立ち、「駅直結という極めて制約の多い工事なので、駅 利用者や周辺環境の安全性を確保しながら無事故で新北ビルを完成させる」と力を込めた。次いで来賓を代表 して太田房江大阪府知事が、「新北ビルの着工へ、力強い第一歩を踏み出せたように思う」と挨拶した。 続いて、関淳一大阪市長が、「大阪の玄関口として非常に大きな役割を担う新北ビルの着工を心待ちにして いた。安全第一で工事を順調に進められ、2011年3月の竣工日にまた皆様とともに喜びを分かち合いたい」と 話した。秋山喜久関西経済連合会会長も力強い口調で、「我々も関係機関と協力しながら、大阪駅周辺のまち づくりを積極的に取り組んでいきたい。新北ビルを関西全体の飛躍に向けた、起爆剤として期待している」と 祝辞を寄せた。 この後、着工を記念して山崎社長、池田社長、太田知事、関市長、秋山会長ら10人の手により、鍬入れが行わ れ、出席者一同、待望の事業着手を喜び合った。