既報ー。日本最大規模を誇る「下水道展2006大阪」が25日から28日まで、住之江区のインテックス大阪で開催された。下水道に関する設計・測量機器や建設、管路資材、下水処理、維持管理、排水設備などの技術や機械が一堂に集められて、332社・団体が最新の情報を発信した。 土木・建築ゾーンには大林組、鹿島、清水建設、大成建設ら大手ゼネコン各社も揃って参加し、確かな技術を提供した。各社のブースを見て歩いた。(主催=社日本下水道協会)。 高光る各社の技術、機械 株式会社大林組 ホワイトカラーを基調としたシンプルなブースを設けていた、大林組は「下水道施設を長寿命化する大林組ソリューション技術」をメーンテーマに企画・設計からリニューアルまで、施設のライフサイクルに合わせたトータルサービスを提案していた。硫黄固化体による防食技術(エコサルファー防食工法)、耐酸コンクリートによる防食技術、アンカーシートセグメントによる高耐久技術を提供。この中でも、エコサルファー防食工法は高強度で耐震性に優れ、硫酸等による腐食への耐久性が極めて高いという。 鹿島建設株式会社 隣接するブースでは、鹿島が「地球環境ネットワークを築く鹿島」とブルーカラーのサインを掲げていた。下水道に関連するシールド技術、水害予測技術、環境配慮技術の3つの技術を中心に情報を発信していた。大口径下水管渠リニューアル工法、都市型水害予測解析システム、バイオマス省資源化システムなどの技術紹介と併せて、それぞれの技術をわかりやすく紹介するショートセミナーを開催していた。 清水建設株式会社 両社と同列上にブースを設置していた、清水建設は下水道施設の建設に欠かせないシールドの高速施工技術を中心に掘削土砂の減容化や濁水処理などの環境配慮の技術などを紹介した。従来の2倍の高速施工を実現するFーNAVIシールド工法、内面平滑型シールドセグメントの新型継手クイック・R・ジョイントなどの模型やサンプルを出展し、来場者がその場で実感できるよう工夫を凝らしていた。 大成建設株式会社 また、同じブロック内にブースを構えていた、大成建設は用地・交通渋滞・振動・騒音等、厳しい施工条件が求められる下水道工事の解決策の一つとして、既設のシールドトンネル内から地上に向かって管路を構築する上向きシールドを紹介していた。他に、交通渋滞を短期間に緩和する地下空間利用技術としてハーモニカ工法、既設構造物の稼働状況を変えることなく地盤を強化して地震に備えるフレックスモール工法などを、それぞれわかりやすい展示で見せ、ショートセミナーで解説していた。