
あなたのチーム・マイナス6% できることからはじめよう チーム・マイナス6%―。2005年4月から始まった、地球温暖化防止のために国民 ひとり一人がライフスタイルやワークスタイルを見直し、変革するこの運動。名前を 聞いたことがない、という方でも、「クール・ビズ COOL BIZ」「ウオーム・ ビズ WARM BIZ」という言葉を聞けば、思い出すはず。クール・ビズは2005 年流行語大賞のトップテンにもランクインした、今年注目を集めた言葉といえるだろ う。
【写真:今冬の冷え込みで男性社員もウォーム・ビズ? 】
2005年2月16日、京都議定書が発効し、この中で温室効果ガス排出量の6%削減を数値約束した国は日本 のほかカナダ、ハンガリー、ポーランド。このうち、わが国の取り組みとして環境省が打ち出したのが、 「ストップ温暖化〜チーム・マイナス6%」だ。この運動では、▽温度調節で減らそう▽水道の使い方で減 らそう▽自動車の使い方で減らそう▽商品の選び方で減らそう▽買物とごみで減らそう▽電気の使い方で減 らそう―といずれも身近な6つのアクションをあげ、その具体的な実践方法を提案している。 クール・ビズでは冷房温度が28℃でも快適に過ごせるスタイルを、ウオームビズでは暖房温度20℃でも暖 かく格好良く働くことができるスタイルを呼びかけている。(財)省エネルギーセンターの試算(東京の気象 条件)によると、冬の暖房時にオフィスの室温を23℃から20℃に変更することで熱源消費エネルギーは 18.5%減少するという。 筆者ももちろんこの考え方には大賛成。地球温暖化防止対策だからといって、構える必要はない。ひとり 一人のちょっとした「工夫」が、かけがえのない地球への「愛」となる。環境省のホームページから抜粋し てみると▽インナーウエアを重視▽着膨れしない程度の重ね着▽「首、手首、足首の三つの首」を重視▽ブ ラインドを使いこなす▽ドア口の風はパーテーションで防ぐ▽あったかい飲み物でカラダの中から暖かく▽ デスクでも血行促進▽冷えと戦ってきた女性の知恵から学ぶ(ひざ掛け、毛足の長いざぶとん)―など、今 すぐ始められ、しかも体にとってもいいことばかり。 買物では不用な包装を断ってゴミを出さない、古着はなるべくリサイクル、リサイクル不能なものは小さ く切断して雑巾がわりに、また捨てる前に再利用法を考えるなど、筆者も自分なりにチーム・マイナス6% を実践しているが、必要なのは継続することだと考えている。 2005年を象徴する漢字は「愛」だった。職場で、家庭で。環境に、地球に。ひとり一人が愛を持って取り 組めば、マイナス6%は必ず達成できるはず。(T)