場所打ち杭の杭頭半剛接接合工法「スマートパイルヘッド」を開発、実用化
杭や基礎の耐震性が向上し、地震時における杭の損傷を低減
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、地震時における場所打ち杭の損傷を低減する杭頭半剛接接合工法「スマートパイルヘッド」を開発しました。
従来、建物を支える杭と基礎は、杭頭と基礎を完全に固定する(剛接合)が主流でした。しかし、この工法では地震時に杭や基礎に大きな負担がかかるため、過去の大きな地震の際に、多くの建物の杭頭や基礎が甚大な被害を受け、建物の基礎構造の耐震性を向上させる必要がありました。
場所打ち杭の杭頭半剛接接合工法
「スマートパイルヘッド」
今般開発した「スマートパイルヘッド」は、杭頭と基礎を完全に固定しない(杭頭半剛接接合)工法です。本工法は、杭径よりも小さな鋼管コンクリートで杭と基礎を連結し、地震発生時に杭頭が容易に回転し損傷を軽減する機構により耐震性を向上させます。
本工法を採用することで、従来の工法に比べて、地震時の杭頭や基礎の負荷を最大3割まで低減し、損傷防止の役目を果たします。また、このことにより、基礎構造のボリュームおよび配筋などが削減でき、施工の省力化が図れるとともに、掘削・廃棄土量も削減され環境負荷の低減に貢献できます。
本工法は、財団法人日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得しており、高層集合住宅や事務所ビルなど、予定を含め既に10件で採用されています。
「スマートパイルヘッド」の特長は以下のとおりです。
基礎の耐震性向上
強度が高く粘り強い鋼管コンクリートで連結し、さらに、杭上面から鋼管上面までの間に別途高強度コンクリートを打設することで杭頭接合部の耐力および変形性能の向上を図ります。大きな圧縮力や引き抜き力が作用する杭には、鋼管の下に別途配筋などを施して、より強くしています。
基礎の工事の省力化
従来工法では杭頭と基礎の接合を強固にするため、基礎および基礎梁の規模が大きくなり、配筋も混雑して、施工が困難でした。本工法では、地震時の杭や基礎部の負荷を大幅に低減できるため、従来工法と比べて基礎のボリュームや鉄筋の使用量を減らすことが可能となり、基礎・杭工事の施工性が向上します(基礎工事を15%~30%削減可能)。
環境負荷の低減
杭および基礎のコンクリートと鉄筋の使用量や、掘削量および廃棄土量を削減でき、CO2の削減効果があります。
大林組は、杭頭半剛接接合工法「スマートパイルヘッド」を積極的に採用し、安全・安心な社会の実現に貢献してまいります。
以上
(株)大林組
http://www.obayashi.co.jp/
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