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NEXCO中日本、交通安全施策に脳機能NIRSを活用した瞬時の判断にかかわる脳評価手法を開発

交通安全施策に脳機能NIRSを活用した瞬時の判断にかかわる脳評価手法を開発しました

~脳科学の視点から交通安全施策を進めます~

  

  NEXCO中日本(本社・名古屋市中区、代表取締役社長CEO・宮池 克人(みやいけ よしひと))は、東京大学の須田 義大(すだ よしひろ)教授・中野 公彦(なかの きみひこ)准教授、及び株式会社脳の学校と共同で、運転者の脳活動の計測に関する研究を2012年より進めてまいりました。この成果として脳機能近赤外線分析測定(脳機能NIRS(ニルス):functional near-infrared spectroscopy)装置を車載し、運転者の瞬時の判断にかかわる脳活動を計測する技術開発に成功しました。

  今後、この計測技術を応用して、高速道路のより効果的な交通事故防止対策の構築に役立ててまいります。

■研究概要

  [1]課題

  これまで交通安全施策の評価は、運転後に自分の行動を顧みて記入するアンケートなどの結果を用いていましたが、この方法では記憶の誤りや思い込みが避けられないなど課題がありました。

  また、検討中の対策案の評価を実道で行うには危険が伴う場合もあるため、従前からドライビング・シミュレータ(DS)を使用してきましたが、DSでは実道との環境に相違(注)があるため正確な結果が得られないことがありました。

  [2]成果

  本研究では、これらの課題を解決するため、実走行環境とDS環境下の対象物の輝度の比率を合わせることなどにより、よりリアルなDSに改良しました。

  一方、脳機能NIRSを車載し、運転者の脳活動を計測する技術を開発し、アンケートという記憶に頼らない、脳活動を定量的に把握して評価する手法を開発しました。

  これにより、運転者の頭部に脳機能NIRS装置をセットした実道実験とDS実験の両実験を行い、「運転」の3要素のうち「認知」、「判断」にかかわる脳活動を計測するとともに、車両から「操作」にかかわる情報(速度,加速度,ステアリング角度等)を収集しました。その結果、運転者の「認知」、「判断」、「操作」の過程の中で、実道実験とDS実験が類似する反応を示すことを確認し、DSと脳機能NIRSを使用し瞬時の判断にかかわる脳活動を計測する技術開発に成功したものです。この成功により、DSと脳機能NIRSを使用することで、実道実験と同様の評価が可能となりました。

  *参考画像は添付の関連資料を参照

  *リリース詳細は添付の関連資料を参照

  

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