技術評価点の引き上げも 阪神高速道路(株)は、2007年度工事発注に係る入札契約方式の改善として、一般競争入札方式の全面導入 を実施する。これまで、2億円以上としていた一般競争入札方式について、対象金額を250万円を超える工事 までに拡大。これにより、工事における競争入札は原則一般競争入札方式となる。そして、一般競争入札方 式の全面導入に伴い、技術力も併せて評価できる総合評価落札方式を全面的に導入。同方式において、新た に特別簡易型(提出資料で機械的に評価点ができる企業技術力と、簡易な施工計画により総合評価を実施) を導入する。 総合評価落札方式の簡易型及び特別簡易型で多数の入札参加業者が入札に参加する可能性のある工事につい ては、新たに郵便入札(入札書及び入札内訳書の提出を郵送に限定するもの)を試行導入する。 さらに、安易な価格競争でなく、技術力を有する者が落札できるよう、総合評価落札方式における技術評価 点を引き上げ、評価方法を加算方式に統一するとともに、価格評価点のウエイトを引き下げる。また、品質 確保体制の確立を図るため、体制の評価を導入する。 そのほか、同種工事実績要件の緩和(過去10年から15年に)、低入札価格調査の運用改善、VE提案を行っ た社に対するインセンティブの付与、前金払の割合の変更を実施する。このうち、前金払の割合について は、年度予定出来高の40%から20%に、契約金額の30%から20%にそれぞれ変更。また、低入札価格調査対 象となった工事の前金払については、2分の1(10%)に減額する。