小学生ら約100人が参加 中之島高速鉄道と京阪電鉄では、小学生・一般を対象とした中之島線現場見学 会「シールドトンネルを歩こう！」を３月27日に開催した。2008年度の開業を 目指す同工事でトンネル貫通を機に、同線のＰＲ活動の一環として実施したも ので、見学会には親子連れなど約100人が参加した。 見学会では、初めに同線の事業概要と工事での工法などの説明がおこなわれた 後、２班に分かれて坑内を見て回った。見学ルートとなったのは、錢高組・三 井住友建設・淺沼組ＪＶが担当する第２工区。この工区は、天満橋方立坑部を 含む中之島渡り部と中之島から渡辺橋に到る延長291ｍのシールドトンネルを 施工するもの。 シールドトンネルは天満橋方面の東行きが今年１月12日に貫通を果たしてお り、参加者は同トンネル通って第三工区となる渡辺橋駅部まで、案内の担当者 の説明を受けながら移動。同駅部では、東行きトンネルと並行して掘削が実施 されている西行きトンネルの坑口をバックに、カメラやビデオで記念撮影を楽 しんでいた。
このほか、躯体築造工事での作業の様子やシールドマシンはじめ作業を監視する集中監視室、防音ハウス内に ストックされているセグメントリングなどを見て回った。トンネルは、内空径6.2ｍの単線並列方式で、シー ルド機は泥土圧シールド（中折れ）。外径6,950?、仕上がり内径6,200?のもの。第２工区では、東行き到達 後、２月22日から折り返し掘削を開始、第三工区では２月28日、第四工区は２月11日、第六工区は３月12日に それぞれ掘削を開始している。第３工区は４月中旬には貫通の予定で、今秋にはトンネル全てが貫通する予 定。進捗率は３月末で約50％（事業費ベース）となっている。 なお、中之島高速、京阪の両社では、夏休み期間などを利用しての見学会を、今後も開催していきたいとして いる。