京阪電鉄中之島線(中野島駅 天満橋駅間、約2.9?)が19日に開通し、それ を記念した「竣功開通式典」が18日、大阪市内のホテルで開催され、開通を 祝い合った。式典には事業主体である中之島高速鉄道(株)の坂本富司雄社 長並びに、京阪電鉄の上田成之助・代表取締役社長、来賓として加納時男・ 国道交通副大臣、橋下徹・大阪府知事、平松邦夫・大阪市長ら約400人が出 席、また式典に先立ってはテープカットが行われた。 10時からのテープカットは、中野島駅プラットホーム上で行われ、坂本社 長、上田社長、京阪電鉄の佐藤英雄代表取締役CEO、加納副大臣、橋下知 事、平松市長、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の石川裕己理事長の七氏 が、紅白のテープにハサミを入れると、見守っていた関係者から大きな拍手 が湧き起こった。 続く式典では、初めに主催者を代表して坂本社長と上田社長が挨拶。坂本社 長は、開業までの関係者らの努力に対し謝辞を述べながら、「この開通によ り東西軸が強化され、大阪が活性化し、水都大阪の新しい顔として生まれ変 わる」と述べ、上田社長も、「大阪と京都が結ばれ、社会に貢献する路線と なることを信じる」とし、新たな飛躍の幕開けとなるものと期待を寄せた。
来賓祝辞では、加納副大臣が、関係者の努力により短期間で難工事を克服されたことに敬意を表すとし、 「この路線の整備により利便性が向上し、京都と直結する夢の路線が完成した。今後、同線が大阪、関西の 経済圏の発展に寄与するものと信じている」と挨拶。 二階俊博・経済産業大臣からは、「中之島線の開通により鉄道ネットワークが充実し、関西国際空港ととも に、関西が飛躍する社会基盤が整備された」と、開通を契機とした関西活性化に期待するメッセージが寄せ られた。 また、橋下知事は、世界に誇る水都の実現に向け挑戦する上でも同線は重要なアイテムであるとし、「大阪 再生へのキックオフとなる同線の開通を喜ぶ」、平松市長も、「文化や芸術、経済の集積地の核となる中之 島のさらなる魅力向上に力を尽くしたい」と、それぞれ同線を中心にした今後のまちづくりへの決意を語っ た。