再生指針策定の道標に方向性や都市像など 千里ニュータウンの再生に向け検討を進めている、千里ニュータウン再生連絡協議会はこのほど、同タウン の将来像や方向性についてをとりまとめた提言を受け、「千里ニュータウン再生指針」の策定に着手する。 提言は、千里ニュータウン再生のあり方検討委員会(委員長=加藤晃規・関西学院大学教授)が、4つの理 念と目標としての都市像、実現に向けた具体的な取り組みなどをまとめたもの。 協議会では、同タウンの再生指針の策定にあたり、学識経験者や地域住民、NPO等で構成する検討委員会 を開催。委員会では、昨年9月から検討を重ね、今年6月に提言をとりまとめたもの。 提言では、千里ニュータウン再生の理念として、住民が生活していること、将来、住民となる次世代のこ と、グレーター千里の中心として、新しいものを生み出す先導性、コミュニケーションと再生のプロセスー の四つを重視し、めざすべき都市像として六つの目標を挙げている。 都市像は、「みんなで夢を育み、時代につなぐ千里ニュータウン」を掲げ、 ▽多様な世代が楽しめるまち ▽みどり豊で美しいまち ▽ふれあい、支えあうまち ▽持続可能性のあるまち ▽北大阪の核となるまち ▽みんなで考え育むまち、とした。
さらに、この都市像を実現するために留意すべき共通の視点を整理。視点は、環境や経済、都市経営など総 合的取り組みはじめ、良質な既存ストック活用、長期的なまちづくり、21世紀のまちづくりモデル、役割分 担など七項目で、これを踏まえ、再生にむけた同タウンのあり方として20の提案を示した。この提言を受け 協議会では、千里ニュータウン再生指針を策定。魅力あるニュータウン再生のため、目指すべき将来像や方 向性、公的賃貸住宅や民間マンション、分譲住宅、近隣センターや公共施設等の再生に向け、各主体の連携 方法、市民間津堂支援などを、市民や府民からの意見を採り入れながら策定するとしている。なお、再生指 針での‘再生‘は、「現在の課題を解決し、まちの活力を発展、継承する」との、積極的な再生を意味して いる。 千里ニュータウンは、昭和37年(1962年)のまちびらきから40年以上が経過し、まちとして成熟する一方 で、少子高齢化と住宅の老朽化が進み、その解消が課題となってきている。このため、大阪府はじめ豊中 市、吹田市、独利行政法人都市再生機構、大阪府住宅供給公社、財大阪府タウン管理財団の六者が、千里ニ ュータウン再生連絡協議会を発足させ、再生指針策定にあたり委員会で検討を続けていたもの。提言は、6 回の委員会を経てまとまめられた。 委員会では、この提言が再生指針の策定に活かされるとともに、指針が住民や事業者、行政、専門家が一緒 になって、「千里ニュータウンのまちづくりを考え、話し合い、取り組んでいくための共通のみちしるべに なれば」と期待を寄せている。
