実現した完成再生 「創造の宮」=知の環境で豊かな未来生活 都心に残された最後の1等地と称される大阪駅北地区第1期先行開発区域(約 7ha)のうち、A・Cブロックの開発事業者が三菱地所(株)を代表者とする グループに決定した。同地区では、A・B・Cブロックの土地を購入し、一体 的なまちづくりを行う開発事業者を事業企画提案方式により「Bブロック」 「A・Cブロック(一括)」の2つを選定単位として、都市再生機構と鉄道建 設・運輸施設整備支援機構が2月から共同で公募していたもので、今年5月に はBブロックの開発事業者としてオリックス・リアルエステートを代表者とす るグループが決定していた。今回のA・Cブロック開発事業者の決定により、 関西都市再生の起爆剤として各方面から大きな期待が寄せられている新しい大 阪の顔づくりが、はっきりとその姿を現したこととなる。 ※写真上:大阪北口広場の鳥瞰とシンボル軸の見通し ※写真下:A・B・Cブロック全体イメージ
〜一体的な都市区間づくりを〜 今回、A・Cブロック開発事業者として決定したのは、三菱地所(株)を代表者とし、エヌ・ティ・ティ都市 開発(株)、大阪駅北地区開発特定目的会社、積水ハウス(株)、ノースアセット特定目的会社、阪急電鉄 (株)、メックデベロップメント?で構成されるグループ。 同グループの提案によると、先行開発区域A・B・Cブロックの一体的計画として、『「創造の宮」=「知の 循環」によって豊かな未来生活を創出するまち』を開発コンセプトとし、Aブロックならびに大阪北口広場は 高感度な人々を世界中から呼び込む創造の宮ゲートゾーン、Bブロックは世界水準のナレッジ・キャピタルを 中核とした創造の宮シンボルゾーン、Cブロックは知的人材の滞在・交流の場となる創造の宮ホスピタリティ ーゾーンとし、自立性と拡張性を兼備した創造の宮起動プロジェクトを形成する。 一体的な都市空間形成としては、水面とイチョウに抱かれた大阪北口広場から、シンボル軸のイチョウ並木と 水路へ、水と緑を連続化するとともに壁面緑化、回遊できる屋上庭園で立体的な緑を形成。 まちのマネジメントでは、先行開発区域のまちづくりを二期開発や周辺地域との連携を図りつつ拡張させるエ リアマネージメントを展開し、持続的なまちの発展を実現させるためTMO(Town Managemen t Organizaition=タウンマネージメント組織)を三ブロック一体で組成。またKMO(Kn owleage Capital Management Organizaition=ナレッジ・キャピ タル運営組織)及び開発事業者が一体となった創造の宮のブランド戦略に基づいた一貫したプロモーションを 行う。 Aブロックの主な導入機能は ?情報受発信施設=ナレッジ・キャピタルと連携し大阪の新しい魅力を発信するショールーム等 ?商業施設=先進的ライフスタイルを発信し広域的な集客を実現する賑わい・集客拠点 ?オフィス=知的創造支援の先進的ワークプレイスを提供する国際ビジネス拠点 ――とする。大阪北口広場は、賑わいに囲まれた大阪を象徴するような、イベントにも利用できる地上の広場 を創出する。 またCブロックは ?高級ホテル=国際性の高いホテル ?高級レジデンス(賃貸住宅)=高級ホテルのサービスを提供しナレッジキャピタルの中長期滞在をサポート ?都心型分譲住宅=低層部はSOHOオフィスとしても利用可能な超都心の分譲住宅 ?賑わい商業施設=創造の宮で活動する住民やワーカーの生活や知的創造活動をサポートするショップやカフ ェ、ギャラリー ――の4機能を導入し、最高のホスピタリティーを実現するとしている。 A・Cブロック土地売買契約締結を今月上旬、Bブロック土地譲渡契約締結ならびに、A・Cブロック及びB ブロック土地引渡しを2007年6月に行う予定。2011年度春のまちびらきを目指す。