力強く「初発進式」 2008年度開業へ弾み 2008年度の開業を目指し建設を進めている中之島新線建設工事で最初のシール ド工事の開始に伴う「安全祈願祭・初発進式」が19日、中之島新線建設工事安 全衛生協力会の主催で開催された。同建設工事のうち土木工事(第二工区)の シールド部289mを掘進するもので、式には事業主体の中之島高速鉄道?並び に施工管理者の京阪電鉄?及び各工区の施工JV代表者ら約100人が出席し、 工事の無事・安全を祈願するとともに発進の儀を行った。 ※写真上:シールド工事を前に工事の無事・安全を祈願 ※写真下:シールド機の発進ボタンを押す、前田、毛戸、向井、森岡の各氏 施工JV工事安全を祈願
安全祈願祭・発進式は、中之島新線建設工事のうち、錢高組・三井住友建設・淺沼組JVの工事区間内で、10 時30分から行われた。厳かに神事が進む中、玉串奉奠では、京阪電鉄の毛戸彰禧・取締役常務事業役員、向井 寛行・中之島新線建設部長、同工区の施工者代表の前田治・錢高組大阪支社土木支店土木部長始め、各工区施 工者代表者らが、それぞれ神前に玉串を捧げ、工事の無事と安全を祈願した。 引き続き、シールド発進式が行われ、初めに事業者を代表して毛戸常務が挨拶。毛戸常務は、着工以来、無事 故・無災害を継続している施工各JVの努力に対して謝辞を述べるとともに、シールド発進にあたっては、 「この工区を皮切りに各工区でもシールド工事が始まるが、シールド工事は新線全体を左右する工事となる。 今後は慎重かつ、大胆に確実な工事推進を目指してほしい」とし、完成までの無災害達成を重ねて呼びかけ た。 また、施工者挨拶では前田部長が、「工事は最盛期を迎えるが、2008年度の開業に向け各JVは店社一体とな り、無事故・無災害で高品質のものを造っていく」と完成までの決意を語った。 シールド機の発進では、毛戸常務、向井部長、前田部長と、錢高組JVの森岡周所長の4氏により発進の儀が 行われ、カウントダウンにより発進ボタンを押すとシールドカッターが旋回し、見守っていた出席者から拍手 と万歳が巻き起こった。 中之島新線は、京阪・天満橋駅から分岐し、新北浜駅、大江橋駅、渡辺橋駅を経て玉江橋駅(いずれも仮称) に到る全長2.9?の路線。このうち、今回のシールド発進は、玉江橋から渡辺橋の区間を、「中之島新線建設 工事のうち土木工事(第2工区)」として、開削部245mとシールド部289mを施工するもの。 シールド部は、渡辺橋駅部までの線路部として、単線並列シールドトンネルとして、泥土式シールド式シール ド工法で施工。シールド機は、外径6,950?、仕上がり内径6,200?で覆工はRCセグメントとDCセグメント で行う。 なお、シールド機は今月末に掘進を開始し、12月末までには渡辺橋立坑に到達、来年3月頃から折り返し掘削 を行い、5月頃には到達する予定。