大阪府が、初の簡易公募型ESCO事業として提案を公募していた「大阪府立女性総合センターESCO事 業」並びに「大阪府池田保健所外13件ESCO事業」の応募者がこのほど明らかになった。簡易公募型は中小 施設へのESCO事業導入を効果的にするため大阪府が進めてきたもので、4グループが応募。応募状況につ いて「それなりの評価はくだせる」(公共建築室設備課)としている。 応募者は、府立女性総合センターが、きんでんグループ、オリックスグループ、三菱電機クレジット関西支店 グループの3グループ、池田保健所外13件がきんでんグループ。いずれも8月2日 4日に提案書を受付、 8月22日に選定結果を発表する。
両事業とも、省エネルギー改修設計・施工及び関連業務を事業範囲とし、契約期間内において省エネサービス 提供や設備の運転と維持管理、光熱水費削減の保証業務--などを行う。省エネ率は女性総合センターが3%以 上、池田保健所外13件が5%以上としている。
提案審査は、ESCO提案審査会で最優秀提案1件と優秀提案数件を選定、最優秀提案者から2次提案を受け 付けた後、大阪府と詳細協議を経て、予定価格の範囲内で省エネルギーサービス契約(シェアードセイビング ス契約)を締結するもの。
簡易公募型ESCO事業は、従来実施してきた民間資金活用型ESCO事業では提案書作成業務に多くの労力 を要する上、参入リスクが高く、近年では応募者が減少。このため採算性が悪いとされる中小規模施設でのE SCO事業展開を図るため、リスクを軽減し参入を容易にした簡易公募型を導入したもの。
簡易公募型では、提案内容をA3用紙1枚程度にまとめるもの。これは中小施設での設計者選定で採用してい る簡易型プロポーザルをイメージしたもので、これにより公募から事業者選定までの期間が短縮される。
今回の応募状況について公共建築室設備課では、「新規企業の応募もあり、それなりの評価はできる」と一定 の成果を下している。
■応募グループの構成員と役割は次の通り。 (▽代表企業=?事業役割?設計役割?建設役割)
府立女性総合センター ▽きんでん =?きんでん?安井建築設計事務所?きんでん ▽オリックス =?オリックス?精研?精研 ▽三菱電機クレジット関西支店=?三菱電機クレジット関西支店・三菱電機関西支社 ?三菱電機関西支社三菱電機ビルテクノサービス関西支社 ?三菱電機ビルテクノサービス関西支社
池田保健所外13件 ▽きんでん =?きんでん?きんでん・三晃空調大阪本店?きんでん・三晃空調大阪本店