第３回左官基幹技能者認定講習会 近畿地区では初の開催 （社）日本左官業組合連合会は16日から18日までの３日間にわたり、大阪市住 之江区のコスモスクエア国際交流センターで「第３回左官基幹技能者認定講習 会」を開催した。幹事団体は大阪府左官工業組合。
【写真】８１人が参加した左官基幹技能者認定講習会
これまでの東京、仙台に続き、近畿地区では初めての開催となる認定講習会には、大阪の２７人をはじめ兵庫 や京都など近畿ブロック会の各組合から合わせて８１人が参加し、基幹技能者めざして講義を受けた。 このうち、初日の16日には13時から入校式が行われ、日左連の労務対策研究委員会の委員長でもある守屋清副 会長が挨拶した。この中で守屋副会長は「より厳しい競争の中で生き残っていくためには、良いものを少しで も安く提供していくことが求められる。そのためには質の高い施工が必要であり、現場の基幹となる技能者を 確保、育成し、活用することが大事になる」と基幹技能者の意義や必要性を説明。そして「基幹技能者の認知 度が上がれば、個々の技術のレベルアップにも繋がる。この３日間、１人の脱落者もなく全員が認定者として 合格できるようがんばってほしい」と激励した。 引き続き、日左連の岡野善司専務理事が３日間の講習会のスケジュールを説明した後、守屋副会長が「基幹技 能者の位置づけと役割」について、そして同じく鈴木光理事がテキストをもとに「左官に関わる仕様書と関連 法規」などについて講義を進めた。 ２日目は、施工計画・品質管理・原価管理・ＴＱＣなど、３日目は左官デザイン論などについて講義が行われ たのに続き、最後に考査試験が実施された。認定者の合格発表は１１月中旬の予定。 日左連では過去２回（東京と仙台）の講習会で、合計121人の左官基幹技能者を認定。今回の大阪に続き、来 年３月には北海道（約100人）での開催を予定しており、守屋副会長は「今後早い時期に500人から1,000人の 認定者をめざしたい」としている。