さらなる発展を目指して (社)兵庫県測量設計業協会(野瀬操会長)がこのほど設立30年を迎え、そ れを祝う「設立30周年記念祝賀会」が18日、神戸市中央区のホテルオークラ 神戸で開催された。祝賀会には、野瀬会長はじめ協会役員並びに井戸敏三・ 兵庫県知事ら来賓、会員各社の代表ら約130人が出席し、30周年を祝うととも に、今後のさらなる飛躍を誓いあった。また、祝賀会に先立ち通常決算総会 と講演会が行われた。 17時から行われた祝賀会では、初めに協会を代表して野瀬会長が挨拶。野瀬 会長は、「協会設立時はオイルショックによる冬の時代が始まろうとしてい た時期だった」と当時を振り返り、困難を乗り越え社会や時代のニーズに対 応しながら、「今日まで活動できたことを感謝する」と先人や関係者らに謝 辞を述べ、今後も協会活動を通して「地域に貢献する団体として技術の研鑽 に励み、県土基盤整備をはじめ広い分野で積極的にその役割を果たしてい く」と力強く決意を語った。 来賓祝辞では、井戸知事が、「30年は人で言えば自立の年であり、その能力 を力強く発揮する時期。今後も多方面にわたる活躍をお願いする」と今後の 活動に期待を寄せ、「創造と工夫を糧としつくり上げ計画まさに確立させ ん」とする句を披露。五百蔵俊彦副知事も「前向きで意欲に富んだ団体であ り、今後の発展を期待する」と挨拶した。
また、国土交通省総合政策局建設市場整備課の箕作幸治・企画専門官が「技術の向上と人材の育成・確保に 努め、社会のニーズと期待に応える協会となるよう祈念する」と述べ、社全国測量設計業協会連合会の尾野 安次会長も、「永年にわたり技術と経営の向上を図り、業界倫理の確立に努め健全に発展してきた同協会は 全国のモデルとなる」と兵測協の足跡を称えた。 この後、協会に対して国土交通省総合政策局長からの感謝状と兵庫県知事表彰が行われ、さらに協会の活動 などに功績のあった会員らに対し、野瀬会長から感謝状が贈呈された。引き続き祝宴に移り、全員で乾杯を 行い30周年を祝うとともに、さらなる発展を誓いあった。 一方、祝賀会に先立って行われた通常決算総会では、今年度の予算案などを承認。挨拶で野瀬会長は、協会 の公益法人化について猶予期間もあることから「急ぐ必要はない」として、移行によるメリット・デメリッ トなどを時間をかけて検討する意向を示した。また、総会後は国土地理院の奥山祥司・近畿地方測量部長に よる技術講演会「GTS技術の活用動向」が行われた。 兵測協は、1976年に91社による任意団体として発足、1979年に社団法人となり現在に到る。総務、広報、技 術、経営、防災、文化・環境の各委員会と神戸・西播・姫路・但馬の各支部を置き、それぞれ地域に密着し た活動を展開。また、昨年には兵庫県と「男女共同参画社会作り協定」「子育て応援協定」を締結したほ か、1996年からは、阪神大震災で全国から寄せられた義援金の一部を活用した文化後援活動として毎年県内 各地で「ゆかいなコンサート」を実施、今年も30日にたつの市での開催を予定している。