大建協・BCS関西の共催 (社)大阪建設業協会並びに社建築業協会関西支部の主催による「建築技術 セミナー」が10日、 クレーム防止に向けた設計施工段階でのトラブル低減 対策 をテーマに、大阪市中央区のエル・おおさか(府立労働センター)で 開催された。施工技術以外の要因や建築技術者の知識不足などに起因する各 種トラブルへの対応について、大建協とBCS関西支部が作成したマニュア ルに基づき、事例と対応策などの解説が行われたもので、各協会の会員各社 から約190人が参加した。 このセミナーは、大建協が昨年2月に「事例に学ぶ音の基礎知識」を、BC S関西では今年3月、「トラブル回避のための共通認識」を、それぞれ発刊 したことから、その周知を図るとともに、会員各社の仕事に役立ててもらう ことを目的に開催した。セミナーでは、初めに主催者を代表して大建協建築 委員会の添野建一委員長が挨拶。添野委員長は、両協会がそれぞれ、建築技 術の向上に向けた活動を展開しているとし、音に関しては、「機器による騒 音、風による振動音など、新しい音の問題が出てきている」と指摘。また、 トラブル回避については、「施工技術以外の問題をまとめたもの」と述べ、 これらの事例を建築技術者が認識する必要があるとして、「このセミナーが 実りあるものとなることを願う」と、その成果に期待を寄せた
セミナーでは、「マンションの音に関するクレーム防止に向けたトラブル低減策」をはじめ、事例集作成に あたっての趣旨などの解説と、日本住宅管理協会の二村誠二副理事長による基調講演などが行われた。