公社賃貸290戸、分譲333戸を整備 大阪府住宅供給公社では、「千里丘陵C団地建替計画及び再生地活用計画等 事業提案競技」の最優秀作品に、長谷工グループの提案を選定した。同グル ープの提案では、公社賃貸住宅290戸の整備と分譲住宅を建設するもの。公社 賃貸住宅建替事業は、長谷工コーポレーション関西を代表企業に、構成員を 森組大阪本店とする長谷工グループ特定JV、再生地活用事業は長谷工コー ポレーション関西が代表事業者。工事費提案価格は34億9680万円、土地買取 価格は37億4,100万円。
このコンペは、建設後45年が経過した同団地の建替えにあたり、「千里ニュータウン再生指針」を踏まえ、 周辺環境と調和し良好な市街地形成を図るため、公社賃貸住宅の建設と土地の高度利用により生じた活用地 に関して、土地利用計画はじめ、建設費や土地買取希望価格、工法などについての提案を求めていた。昨年 12月の提案受付には同グループのみ応募があり、選定委員会が定性的事項と定量的事項から総合評価を行 い、100点満点中96・38点を獲得したことから、同グループ案を最優秀提案に選定した。 提案では、吹田市津雲台3−1、2の全体面積3万7,480・76?のうち、敷地面積1万8,776・98?を対象に 公社賃貸住宅建替計画事業を、敷地面積1万8,703・78?を再生地活用計画事業として実施する。公社賃貸住 宅は、RC造4から10階建て、建築面積4,805・15?、延床面積1万6,838・875,429・53?、延床面積2万 7,810・40?で333戸を計画。 同グループの提案について選定委員会では、「同線計画や傾斜地を活かしたオープンスペースの空間演出な どで実施設計時に配慮する必要がある」としながら、全体的には、「まち角広場を核とする広場・緑地を一 体的に整備し、みどり豊かな沿道景観の創出していることや、賃貸住宅地の中央広場にプレイロットを設置 し、集会所との一体利用が可能なにぎわいのある空間を演出している」と講評している。 府住供では、今月下旬には長谷工グループと基本協定書を締結、不動産売買契約は2011年3月を予定してい る。なお、公社賃貸住宅の建設期間は、2009年11月末から2011年1月末としている。