5団体合同安全公害対策関西支部(友廣康二支部長)では、地下埋設物事故 防止優良事業所表彰式を10日、大阪市中央区の大阪建設会館で開催した。同 支部地下埋設物対策部会が実施するもので、今回は松村組の「住之江公園E V設置他工事事務所」が表彰された。表彰式では、選考経過報告に続き、友 廣支部長から同作業所の溝畠直宏所長と同社の森田靖・土木事業部次長に、 賞状と記念の盾がそれぞれ手渡された。
この後、挨拶に立った友廣支部長は、「受賞現場は安全意識が極めて高く、支部活動の目的を理解し実践さ れている」と評価、地下埋設物は公共性が高く、「事故は社会的信用と経営の失墜につながるものであり、 今後も努力してほしい」とし、対策部会の高嶋章光部会長も、「現場全体の安全意識も高く、今後もレベル の高い安全管理活動をお願いする」と挨拶した。 次いで受賞者を代表して溝畠所長が、「この受賞は名誉なことであり、身の引き締まる思い」としながら、 現場点検などでの支部の指導が励みになったと謝辞を述べ、「今後も職員、作業員が一体となり安全管理活 動に努めていく」と決意を述べた。 同作業所が担当するのは、大阪市交通局発注の「高速電気軌道第3号線住之江公園停留所南港ポートタウン 線連絡エレベーター設置に伴う構築および仕上げ工事」で、深さ7m、長さ20m、内空25×20mのカルバー トボックスの構築にあたり地下埋設物の対策工事を実施したもの。 現場では、水道管はじめ工業用水、NTTや電力、自治体管路などが輻輳する上、交通量も多く、作業スペ ースが狭小という厳しい条件下で、埋設物管理者との事前協議や防護計画の作成、点検用通路の設置など優 れた措置を施している。 また、交通局指導による安全教育と新規入場者教育、事故防止講習会への参加などで安全教育の徹底と意識 の向上に努めるなど、「細心の注意を払い、維持管理状態は非常に優秀で、他の模範となる」とされた。工 期は2009年3月で、無事故・無災害記録を継続中。