地区センターや宅地が完成、小河副知事らがテープカット 箕面北部丘陵で、大阪府が開発を進めている「水と緑の健康都市」の第一期 整備等事業がこのほど完成し、9月29日にオープン式典が開催された。箕面 森町として地区センターや近隣公園、宅地などが整備されたもので、式典に は小河保之副知事はじめ地元関係者ら約200人が出席、テープカットなどが行 われ、まちびらきを祝い合った。事業は、PFI事業者の水と緑の健康都市 (株)が実施した。 記念式典は10時から近隣公園で開催され、はじめに事業者を代表して小河副 知事が挨拶。小河副知事は、事業実施に尽力した関係者らに謝辞を述べ、 「都心と直結した良好なアクセスも整備され、豊かな自然に包まれた新しい まちが誕生することを期待する」とし、順次開始される宅地分譲にあたり、 「自然と共生する魅力をアピールし、まちの成熟とともに、同地区がまちづ くりのモデルとなることを願う」と今後の発展に期待を寄せた。来賓挨拶で は、原田憲治・衆議員議員が「このまちを核とした地域の発展を期する」と し、地元の箕面市の藤沢純一市長も、「北部地域全体のまちづくりの核とし て期待する」とそれぞれの立場で、新しいまちの誕生を祝った。
次いで、大阪府箕面整備事務所の岸田全玄所長の事業経過報告に続き、テープカットと記念モニュメントの 除幕式が行われた。このうちテープカットでは、小河副知事はじめ原田議員、藤沢市長、近畿地方整備局の 西植博・建政部長らが紅白のテープにハサミを入れ、クス玉が開披されると見守っていた出席者から大きな 拍手が沸き起こった。 水と緑の健康都市は、箕面北部丘陵一帯を、「多世代共生」「環境共生」「地域共生」をテーマに、特定土 地区核整理事業として315.5haに計画人口約9,600人、2,9000戸の定住を目指すもの。大阪府を整備主体に、 1996年度から事業を実施しているもの。 箕面森町はその第1期整備等事業として、箕面市上止々呂美と下止々呂美等の約100haを整備。整備にあたっ ては、PFI手法を採用。2004年6月に大林組を代表企業とする積水ハウス、オオバ、東急コミュニティ ー、日本パーキングのグループを事業者に選定し、同グループでは特別目的会社の水と緑の健康都市(株) を設立して工事に着手した。 同社では、道路や上下水道の都市基盤はじめ、約1,200区画(保留地含む)の宅地造成、分譲センターや多目 的スペースの副後施設である地区センター、近隣公園と街区公園などを整備したほか、今後は宅地販売やセ ンターの運営・維持管理等を実施する。事業期間は2016年3月末まで。 また現在では、地区はじめ近隣の児童を対象とした小中一貫校が、2008年春の開校を目指して建設が進めら れており、既に共用を開始している箕面有料道路(グリーンロード)や都市計画道路止々呂美東西線のほ か、第2名神箕面インターチェンジも計画されるなど、アクセス面でも充実が図られつつある。