他工区も順次掘進開始 3月27日に一般公募でトンネルウォーク開催 平成20年度の開業を目指す中之島線(大阪市北区中之島 中央区天満橋京町 間、延長約2・9?)の建設工事が順調に推移している。先月には同線工事で は初めてとなるシールドトンネルが貫通、他のシールド工区も今年度中には掘 削を開始する予定で、工事も最盛期を迎えつつある。 事業主体の中之島高速鉄道?では、これら順調な工事進捗に早期完成の期待を 込めるとともに、同線のPR活動として3月27日には一般を対象としたトン ネルウォークを開催する。
【写真上】 先月貫通したシールドトンネル内部
【写真下】 シールドトンネルと、折返し準備中のシールド機
トンネルが貫通したのは、錢高組・三井住友建設・浅沼組JVが担当する中之島〜渡辺橋間の291?の区 間。この工区は、第2工区として天満橋方立坑部を含む中之島渡り部と、シールド工区となる中之島〜渡辺橋 間を施工するもので、シールド工事は昨年10月、全工事のトップをきって行われていた。 トンネルは、内空径6・2?の単線並列方式を採用しており、中之島側から発進し、1月13日に渡辺橋駅部 の立坑に到達した。シールド機は、泥土圧シールド(中折式)の径6,950?、仕上がり内径6,200? のもの。掘進は、1日平均で約8・4?のペースで進捗した。 現在は、間もなく開始される折り返し掘削に向けての準備作業が行われており、中之島高速鉄道によれば「到 達は5月の連休前後」(計画課)になる見込みとしている。 このほかのシールド工事では、第3工区(大成・戸田・鉄建・熊谷JV)の渡辺橋〜大江橋間315?、第4 工区(鹿島・間組・不動建設・飛島建設JV)の大江橋〜なにわ橋間438?、第6工区(西松・大豊・森 本・白石JV)のなにわ橋〜天満橋間600?で行われる。 シールド機はいずれも泥土圧式で、第3工区は今月中に発進を予定、第4工区は11日に発進を開始してい る。 両工区ともトンネルは単線並列方式で天満橋方向へ発進、到達後にそれぞれ折り返しとなる。第6工区は、土 佐堀川の川底横断部を含んでおり、シールド工事では往復1機づつのシールド機2機を使用、天満橋方向は3 月中旬に、なにわ橋方向へが4月上旬の発進を予定している。 工事ではこのほか、第1工区の中野島駅部(鴻池組・清水建設・大本組JV)、第5工区のなにわ橋駅部(大 林・前田・大鉄JV)、第7工区の京阪本線切替部(奥村組・竹中土木・京阪エンジニアリングサービスJ V)とも、それぞれ鋭意工事が進められている。全体の進捗率は1月末で44・5%(事業費ベース)となっ ている。 一方、トンネルの貫通を機に、中之島高速会社では、現場見学会「シールドトンネルを歩こう!」 を3月2 7日に開催する。京阪電鉄?との共催。 今回貫通した中野島駅〜渡辺橋駅のトンネルと駅躯体工事の様子を見てもらうもので、28日まで参加者を募 集している。 見学会は、午前中に小学生とその保護者(25組・50名以内)、午後からは一般(中学生以上)50名を対 象に開催。希望者は、往復はがきに希望回、代表者並びに参加者(4名まで)の氏名・生年月日、住所(代表 者のみ)などを記入の上申し込む。応募者多数の場合は抽選。 問合せ・申込は、 〒540ー0008 大阪市中央区大手前1―7―24 京阪天満橋ビル内の京阪電気鉄道?中之島新線建設部内見学会事務局 (?06―6941―6385)まで。