11月11日は公共建築の日 多彩なイベントを通じて公共建築のあり方をアピール 国民共有の財産である公共建築に対する理解と関心を促進―。行政、教育、文化、医 療・福祉など、様々な公的分野の人間活動を支える公共建築のあり方について、近年に おいては地域との連携を図りながら整備や運営に努めることが求められている。また、 国民それぞれが庁舎、学校、病院などの公共建築を通じて街づくり、地域づくりに直 接・間接に参画し、真に優れた公共建築の整備・運営に一定の役割を担うことも期待さ れている。こうした背景の下、2003年から毎年11月11日を「公共建築の日」、毎年11月 を「公共建築月間」として定め、これに関連した各種記念イベントを関係団体、地方公 共団体、関係省庁等が幅広く協力しながら開催することになった。
「公共建築の日」を11月11日に設定したのは、建築の基本的な構造を象徴する四本の柱のイメージと、国会議 事堂の完成(1936年(昭和11年)11月)などの理由から選定されたもので、「公共建築の日及び公共建築月 間」実行委員会(社)公共建築協会、(財)建築保全センター、(財)建築コスト管理システム研究所、 (社)文教施設協会)が主催者として行政、教育、文化、福祉などの様々な分野に係わる各種の公共建築に対 する関心を高めていく。1987年に制定され、今年で20回目を迎える「土木の日」(11月18日)ならびに「くら しと土木の週間」(11月18日から24日)と同様に、国民の恒例行事として根付いていく「公共建築の日」と 「公共建築月間」。多彩な行事を通じて国民共有の財産である公共建築に対する理解と関心を深めていく。 ※写真:大阪歴史博物館 庁舎や学校、病院など、行政をはじめ、教育・文化・福祉・防災活動等の拠点ならびに地域のシンボルとして 地域住民から愛され親しまれながら幅広く利用されている公共建築。地域の活性化や生活文化の向上、豊かな 街づくりにおいて重要な役割を果たしている国民共有の財産で、地域社会の歴史・文化を伝えながら行政サー ビスを支えている。 一方、少子・高齢化が進み、成熟社会へと急速に移行していく近年においては、既存のストックを有効活用す ることが重要視されるようになり、公共建築に対しても時代を超えて機能し、美しい都市景観の形成や環境保 全に寄与することが求められている。 また、適正なコストで安全性、耐久性などに優れる高品質を確保し、国民のニーズを満たすことが基本となる 公共建築の整備を進める上において欠かせないのが地域との連携で、国民の一人ひとりが公共工事を通じて街 づくり・地域づくりに直接・間接的に参画し、国民生活に最も密着している公共建築の整備・運営に一定の役 割を担うことが期待されている。 こうした背景を踏まえて2003年に創設された「公共建築の日」ならびに「公共建築月間」は、国民の理解と関 心を高めながら国民生活に一層密着したより良い公共建築を目指すことを目的とするもの。11月11日は、 「1111」と1が4つ並ぶので、建物の4本の柱をイメージし、建築の基本的な構造を象徴していることに加 え、公共建築のシンボルとも言える国会議事堂の竣工が1936年11月であることなどにちなんでこの日を「公共 建築の日」と定めた。 11月11日を中心とする公共建築月間には、社公共建築協会、財環境保全センター、財建築コスト管理システム 研究所、社文教施設協会の四団体が組織した「公共建築の日及び公共建築月間」実行委員会ならびに関係団 体、地方公共団体、関係省庁等が連携して各種イベントを全国各地で多彩に開催。近畿地区においても「公共 建築スタンプラリーinOSAKA」をはじめとする関連イベントを開催して公共建築に対する理解と関心を 促進していく。