夏の暑さにも負けず難関にチャレンジ―。大阪府左官工業組合(北平省三理事 長)は9日、大阪市大正区の大阪府港湾教育訓練センターで国家試験の「2006 年度前期左官技能検定実技試験」を実施した。 今年度の実技試験には1級が58人、2級が12人の合計70人が受験し、晴れの合 格めざして各課題に挑戦した。
【写真:港湾訓練センターで行われた実技試験】
当日は8時から北平理事長も出席して開会式が行われ、受験者を激励した後、検定員による試験要領の説明に 続き、8時30分から試験が開始された。試験は第1工程から第3工程、そして最後の吹付工程に至るまで、途 中の休憩や昼食を挟んで標準時間の5時間(延長は30分まで)の中で行われる。 その試験では、所属会社のヘルメットを被り、作業服にゼッケン(1級は青、2級は赤)を付けた受験者が額 に汗を浮かべながら、日頃使い慣れた約10種類に及ぶコテを手際よく使い分けて、試験の課題である塗り壁の 下地から仕上げまでの作業を真剣な表情で進めていった。 これに対し、邑智保則・首席技能検定委員(組合副理事長)をはじめとする14人(補佐員を含む)の検定委員 は、作業手順やコテなど工具の使用方法、そして塗り上がった作品の仕上がり寸法や精度、また作業態度に至 るまで終始厳しい目でチェックし、厳正に採点していた。 なお、今回の実技試験の合格者の発表は、8月27日に実施される学科試験の結果と同じく10月3日に行われ る。また、学科試験の受験予定者を対象にした学科講習会が8月22日に開催される。