大阪府住宅供給公社ではこのほど、2006年度の事業概要を発表した。今年度 は、公社の根幹事業である賃貸住宅事業に重点を置きながら、大規模宅地の早 期処分を目指すとともに、引き続き公社賃貸住宅と府営住宅の管理での効率化 を図り、入居者サービスの向上を図るとしている。なお、建替事業では３団地 601戸、民間事業コンペは３件を予定している。
【図：今年度建替を実施する服部団地の完成イメージ】
《事業コンペも３件を予定》 事業運営の基本方針では、府営住宅と同住宅駐車場の管理業務代行、公社賃貸住宅及び府営住宅の管理の一層 の効率化を図り、入居者サービスの向上を目指すとしている。また、公社経営の根幹を成す公社賃貸住宅事業 に重点を置き、大規模宅地お早期処分を図りながら、これら事業の実施については、事務の合理化とコスト縮 減に取り組み、低利な資金調達と経営化膳を進めることとした。 賃貸住宅等事業では、建替計画に基づき、居住水準向上と土地の高度利用を図るため、千里丘陵Ｂ、服部緑 地、土居の３団地601戸の建設に着手、高齢入居者の家賃負担低減や良質な高齢者住宅ストック確保のため、 高齢者向け優良賃貸住宅制度を活用する。また、一体的街づくりと民間事業力の活用を図る建替提案コンペ を、茨木・Ｂ・Ｃ、千里丘陵Ｃ、新千里南町の３件実施する予定。 分譲住宅事業は、所有権・定期借地権選択方式を採用したハウスメーカーとの共同分譲で販売促進に努め、枚 方津田団地のサイエンスヒルズ地区で引き続き事業用地分譲を実施するほか、分譲住宅建設事業で、オーダー プラン方式の戸建住宅を建設する。宅地開発については、羽曳ヶ丘団地で処分計画を１年前倒しし、事業者 （大和ハウス・国土建設）へ譲渡、枚方津田団地では、大規模宅地の一部で枚方市の配水施設増設工事の進捗 に合わせ、今年度から順次処分を開始する。また、公社賃貸住宅の建替によって生じる再生地は、事業中の千 里丘陵Ｃ団地ほか５団地でコンペ当選者へ譲渡する。このほか、寝屋川萱島駅東地域の密集市街地で都市再生 事業に取り組むほか、分譲マンションの修繕や改修、建替等についてのサポート事業を推進することとしてい る。 今年度の建設計画は次の通り。 建替事業 ▽千里丘陵Ｂ（吹田市佐竹台１）＝５から14階建て356戸 ▽服部緑地（豊中市城山町３）＝８から12階建て187戸 ▽土居（守口市緑町、大阪市旭区太子橋）＝７階建て58戸 事業コンペ ▽茨木・Ｂ・Ｃ（茨木市大池１）＝第１四半期 ▽千里丘陵Ｃ（吹田市津雲台３）＝第２四半期 ▽新千里南町（豊中市新千里南町１）＝第４四半期