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安藤ハザマ、「トンネル切羽AI自動評価システム」を日本システムウエアと共同開発

山岳トンネル切羽の地質状況を人工知能により自動評価
-建設現場にもAI利活用の時代へ-
  安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:野村俊明)はこのたび、日本システムウエア(本社:東京都渋谷区、社長:多田  尚二)と共同で、トンネル切羽における地質評価の高度化・自動化を目指した「トンネル切羽AI自動評価システム」(特許出願:2016-146956)を開発し、施工現場における試験運用を開始しました。

1.開発の背景・課題
  トンネル建設では、計画地点における地質状況を詳細に把握し、その状況に応じて最適な設計および施工を実施することが重要となります。ただし、山岳トンネルは一般的に延長が長く調査範囲が広いため、調査・設計段階において、種々の制約があるとともに調査精度自体に限界があることから、事前に広範の地山深部にわたり詳細な地質状況を把握することは困難です。このため、施工段階においては、トンネル切羽の地質状況を直接、詳細に確認することにより、事前に想定していた地質と実際との差異を評価し、その状況に応じて支保パターンの変更や追加対策工を検討し、設計や施工計画を逐次見直すことが重要となります。
  掘削時の地質状況観察は、通常、1日1回、数m間隔で実施され、切羽観察記録として整理されます。そして、企業者と現地で行う地山判定の立会時点で、既掘削箇所は吹付コンクリートが施されているため、地質状況を直接確認することはできません。そのため、その時点で唯一直接確認できる切羽の地質状況を評価するとともに、切羽観察記録を基に近傍の地質状況を確認し、地山判定を行います。また、地山判定の全てに地質専門技術者が立ち会うことは難しく、現場技術者が上述した情報のみから、トンネル掘削の進捗に伴う地質状況の変化の確認や、切羽における岩盤の工学的特性の評価などを適切に実施することは困難な場合があり、これまで課題となっていました。

2.本システムの概要
  これに対して、今回開発した「トンネル切羽AI自動評価システム」は、人工知能の画像認識技術を活用し、切羽写真から岩盤の工学的特性を自動評価するものです(図1参照)。開発にあたっては、当社開発のTFT探査(図2参照)(

(株)安藤・間

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