免震用積層ゴム支承の性能確認試験を実施
30年間使用された積層ゴム支承の長期耐久性を確認
竹中工務店(社長:宮下正裕)と株式会社ブリヂストンは共同で、当社が初めて設計・施工を手掛けた免震建物「船橋竹友寮」(当社独身寮、千葉県船橋市)において、約30年に渡って継続使用されてきたブリヂストン製積層ゴム支承を取り出し、長期耐久性に関する性能確認試験を行いました。
調査にあたっては全14基のうちの1基を取り出し、ブリヂストン横浜工場にて鉛直・水平方向の基本特性試験、ならびに外観・寸法検査を行いました。30年経過後の変化は予測範囲内に収まっており、改めて積層ゴム支承が高い長期耐久性を有することが確認されました。
今後は取り出した積層ゴム支承を切断し、内部ゴムの物性を詳細に調査する予定です。なお両社はこれまで、免震構造技術のより一層の信頼性向上に寄与するため、同建物で使用されている積層ゴム支承を約10年ごとに取り出して調査してきました。今回の調査は1996年、2008年に続き、3回目となります。
■積層ゴムの取り換え手順
1.建物の一部をジャッキアップし、積層ゴム支承を取り出します。
2.取り出した積層ゴム支承の代わりに新規製作の支承を挿入します。
3.建物をジャッキダウンします。建物は積層ゴム支承取り換え前と同等の免震性能を維持します。
■「船橋竹友寮」建築概要
*参考画像は添付の関連資料「参考画像2」を参照
建築地:千葉県船橋市
設計・施工:竹中工務店
竣工:1987年3月
用途:共同住宅
延べ床面積:1,530m2
階数:3F(地下なし)
構造種別:RC(基礎免震)
免震部材:天然ゴム系積層ゴム支承粘性体ダンパー(株)竹中工務店
http://www.takenaka.co.jp/
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