トップページ  ▶プレリリース  ▶神戸製鋼、ア...

神戸製鋼、アルジェリアで年産能力250万トンのMIDREX直接還元鉄プラントを受注

アルジェリアにおけるMIDREX(R)直接還元鉄プラントの新規受注について
  当社の米国子会社であるMidrex  Technologies,Inc.(以下  ミドレックス社)と、ライセンス供与先であるルクセンブルグのエンジニアリング会社Paul  Wurth  S.A.(以下  PW社)のコンソーシアムはこのほど、トルコのTosyali  Holding(以下  トスヤリ社)がアルジェリアで建設中のTosyali  Algeria製鉄所向けに、年産能力250万トンのMIDREX(R)直接還元鉄プラントを受注しました。
  アルジェリア初の直接還元鉄プラントであり、MIDREX(R)プラントとしては世界最大(従来は年産200万トン規模が最大)となります。今後、2017年の稼動開始を目指し、建設を進めて参ります。

  Tosyali  Algeria製鉄所は、トスヤリ社がアルジェリアのオラン近郊で建設を進めている一貫製鉄所で、同国の経済発展に伴い、主に建設資材として需要が拡大している線材・棒鋼を生産します。MIDREX(R)プロセスにより還元鉄を製造し、約半数は高温のまま電気炉へ供給するため熱エネルギーのロスが少なく、省エネ性と生産性に優れたプロセスとなっています。

  PW社は、2014年2月に当社からMIDREX(R)法を活用した直接還元鉄プラントの設計、建設及びマーケティングのライセンス供与を受けています。今回のプロジェクトではミドレックス社と共同で受注活動を行い、PW社を活用したスキームで初めての受注となりました。今回は、両社コンソーシアムが設計及び主要機器供給を担当します。

  2013年の世界還元鉄生産量は7,500万トンを超え過去最高を記録しましたが、MIDREX(R)プロセスはその約60%を占めているリーディングプロセスです。同プロセスのこれまでの安定した生産実績と優れた技術、およびPW社のアルジェリアでのプロジェクト経験を高く評価され、今回の受注に繋がったと考えています。

  ミドレックス社は、今後も当社グループにおける還元鉄ビジネスの柱としてグローバル展開に貢献すると共に、今後もこれらの商機を確実に取り込み、受注量の確保と更なる成長に向けて取り組んで参ります。
(ご参考)

■還元鉄とは
  鉄鉱石を還元した鉄鋼原料。不純物の少ない清浄鉄源であり、高級スクラップや銑鉄の代替品として、電気炉で(近年は高炉や転炉でも)鉄源として使用される。
■MIDREX(R)プロセスとは
  天然ガス(もしくは石炭由来の還元ガス)を使用して還元鉄を製造する直接還元製鉄法のひとつ。鉄源は粉鉱石を加工したペレットを使用し、シャフト炉によって溶融・還元し、直接還元鉄を製造する。高炉法に比べ、製鉄工程でのCO2排出量を抑制できること、比較的安価な鉄鉱石を使用できることなどが特長で、世界で70基以上が稼動している。
■Midrex  Technologies,Inc.概要
  設立:1983年(買収)
  所在地:米国  ノースカロライナ州  シャーロット市
  資本金:11百万米ドル(当社100%出資)
  代表者:James  D.McClaskey(ジェームス・マクラスキー)
  従業員:約230人(13年12月末)
■Paul  Wurth  S.A.概要
  設立:1870年
  所在地:ルクセンブルグ市
  代表者:CEO  Marc  Solvi(マーク・ソルヴィ)
  従業員:約1,500人(13年12月末)
  売上高:454百万ユーロ(12年度)

  
■関連ページ
・直接還元鉄(DRI)プラント
  http://www.kobelco.co.jp/engineering/products/ironunit/dri/index.html
・NewBrowser  Midrex  Technologies,Inc.
  http://www.midrex.com/
・NewBrowser  Paul  Wurth  S.A.
  http://www.paulwurth.com/

(株)神戸製鋼所

http://www.kobelco.co.jp/

*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。