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清水建設、福島県広野町でオフィスビル「(仮称)広野東口ビル」の建設着工

福島復興整備事業の先陣を切る民間プロジェクトが始動
~JR常磐線広野駅東口でオフィスビル開発~
  福島復興整備事業の先陣を切る民間プロジェクトとして、本日、JR常磐線広野駅東口(福島県双葉郡広野町)において、オフィスビル「(仮称)広野東口ビル」の建設工事が起工しました。建設地では、午前11時から、広野町長(遠藤智)、清水建設東北支店長(常務執行役員竹浪浩)の出席のもと、安全祈願祭及び起工式を執り行いました。

  このプロジェクトは、広野町が推進する復興整備事業「広野駅東側開発整備事業(第一期)」の主要区画を構成するものです。広野町は、第一期として広野駅東側で7.65ヘクタールを開発・造成し、テナント事業用地1区画と事業用地6区画を整備し各種事業所や研究機関等を誘致することで、浜通りの復興拠点となる新市街地の早期形成を目指しています。

  清水建設は昨年8月、広野町による開発事業予定者を募集する公募プロポーザルにおいて、テナント事業用地について、原子力災害被災地域事業所整備等支援事業を対象に経済産業省から交付される福島再生加速化交付金を活用した事業計画案を提案し、同案が採択されました。総投資額は約14億円を予定しています。

  着工したオフィスビルは、復興の最前線の新たな拠点となるもので、6階建て、延床面積3,454m2、来年3月末の竣工を予定しており、設計・施工とも清水建設が担当します。計画上の特徴の一つは、免震構造とすることで、東日本大震災規模の地震に対しても安全・安心を確保でき、建物の機能を維持できることです。もう一つの特徴は、非常用電源により不慮の停電に際してもテナントのBCPを支援できることです。停電時には1階に設置する非常用発電機が共用部の照明・コンセントに72時間、また屋上に設置する太陽光発電パネルが共用部の保安用コンセントに、それぞれ電力を供給します。その他、省エネ型空調設備やLED照明の全面採用等により、平常時も省エネを図ります。

  引き続き、広野町は町ならびに浜通りの復興に努めるとともに、清水建設は広く東北被災地の復興に寄与していく考えです。
以上
≪参考≫
1.(仮称)広野東口ビルの概要
  所在地:福島県双葉郡広野町大字下浅見川字柳町(駅東側)
  規模:地上6階、建築面積637.40m2、延床面積3,454.92m2
  構造:鉄骨造(免震)
  用途:事務所・店舗
  工期:2015年5月~2016年3月
  事業主:清水建設株式会社
  設計:清水建設株式会社東北支店一級建築士事務所
  施工:清水建設株式会社東北支店
  ビル管理:株式会社シミズ・ビルライフケア(清水建設100%出資の子会社)
2.(仮称)広野東口ビルの完成予想パース

  
3.被災地における清水建設の対応
  福島県内では福島第一原子力発電所の復旧や除染、浮体式洋上風力発電、広く東北では陸前高田をはじめとする被災地での復興街づくり、南三陸などでの震災ガレキ処理、復興・復興支援道路等のプロジェクトに従事してきました。東北地方の震災復興支援は大手建設会社の社会的責務であり、引き続き、工事請負はもとより、開発事業、電力・農業開発等の様々な側面から東北復興に寄与していく考えです。

清水建設(株)

http://www.shimz.co.jp/

*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。