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三井住友建設、水上設置型の太陽光発電用フロートシステムを開発

水上太陽光フロートシステムを開発
-水上未利用地の有効活用に向けて-
  三井住友建設株式会社(東京都中央区佃2-1-6  社長  新井  英雄)は、水上設置型の太陽光発電用フロートシステムを開発しました。水上での太陽光発電は、陸上より高い発電量が期待でき、今後も各地で未利用となっている水面(ため池、貯水池、湖、ダム、工業用水池など)において、普及していくものと考えます。

  ・参考画像は添付の関連資料を参照
■背景
  再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まって以来、全国で太陽光発電の導入が急激に進み陸上では事業適地が減少しています。しかしながら、水上は日射を遮るような障害物が少ないうえに、太陽光パネルの冷却効果が得られ陸上よりも高い発電量が期待できます。一方で、フロートシステムが水面を覆うことで藻の発生を抑制し水質改善効果も期待できます。
  ため池だけでも全国に約24万ヶ所以上あり、ダムや貯水池、工業用水池などを合わせると、全国各所に適地が点在しているのが現状です。このような場所での主な発電用途としては、ため池・ダムの設備電源、事業所・工場などの自家消費、公園などの公共施設における非常用電源などが考えられます。昨今の電気料金の値上がりへの対策や災害への備えから水上太陽光発電市場は、持続的に成長していくと考えています。
  当社はこれまで水上太陽光発電システムとして実績のある複数のシステムの施工・検証・管理を実施してきた経験をふまえ本システムを開発しました。
■システム概要
  本システムは、太陽光パネルを装着するフロート、フロートを連結する連結板(ブリッジ)、フロートと連結板を固定する緊結バンドによって構成されています。また、太陽光パネルはフロート毎に一枚づつ取り付ける設計となっています。

  ・参考資料は添付の関連資料を参照
○本システムの特徴
  ●部品点数を極限まで減らすことで低コストを実現。
  ●フロート内部に発泡剤を充填することでフロートに損傷が生じた場合でも浸水を防ぎ、水没を回避する構造を採用。また、中空の製品と比べ、3~5倍の剛性強度を確保。
  ●冷却効果を高めるために、フロート中央に大きな開口を設置。
  ●多くのメーカーの太陽光パネルが設置可能。
    設置可能パネル外形寸法:幅(1500~1700)×奥行(980~1000)×高さ(35~50)
  ●耐久性が高く、誰でも容易に取り付けができる緊結バンドを採用。
  ●国内の複数の製造拠点から、高品質な製品を安定的に提供可能。
■今後の展開
  水上での太陽光発電は、今後、売電事業をはじめ、施設における電力自家消費、非常時電源、地域の分散電源、さらに海外における電力インフラが整っていない地域での電源など、さまざまな用途で普及していくものと考えます。
  当社は、このような多様なニーズに応えるべく、本システムを開発し、今後は広く提供していきたいと考えます。

三井住友建設(株)

http://www.smcon.co.jp

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