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竹中工務店、耐火集成木材を適用した「新柏クリニック新築計画」の施工に着手

耐火集成木材「燃エンウッド(R)」が医療施設に初適用
千葉県「新柏クリニック新築計画」が起工
  竹中工務店(社長:宮下正裕)は、2014年に日本建築学会賞(技術)を受賞した耐火集成木材「燃エンウッド(R)」を適用したプロジェクト、「新柏クリニック新築計画」(理事長:木村靖夫)の施工に着手しました。当社はこれまで大型商業施設やオフィスビル、ショウルーム、教育施設に「燃エンウッド」を用いており、医療施設への適用は今回が初となります。
  「新柏クリニック新築計画」では、周辺の豊かな水と緑地を活かし、「カラダの浄化だけでなくココロの浄化もできる『森林浴のできるクリニック』」をテーマに、新しい透析クリニックを目指しています。患者の滞在時間が長い透析室は、特に高いアメニティが求められる空間となります。本計画では、耐火集成木材「燃エンウッド」による連続した門型の柱・梁フレームと木質仕上げ材を用いた内外装によって、視覚的なあたたかみだけでなく、木の柔らかさや香りを体感でき、安らぎと安心感をもたらす、これまでにない快適な療養環境を創出します。
  今回、新たに医療施設へ採用されたことで、耐火と構造を融合した大規模木造建築の部材として用途拡大を実現することができました。今後も、国の進める公共建築物等の木造化に寄与するとともに、国産木材の活用、大規模木造建築の普及・展開に貢献していきます。

  

■燃エンウッドの概要
  「燃エンウッド」は、純木の「荷重支持部」、モルタルと木で構成された「燃え止まり層」、純木の「燃え代層」の3層で構成される耐火集成木材です。柱・梁など構造部材として用いられ、火災が発生した場合には最外層の「燃え代層」が断熱性能の高い炭化層となり、内部の燃焼進行を抑制します。「燃え止まり層」では、モルタルとカラマツを交互に配置し、モルタルで熱を吸収しながら燃焼を停止させ、部材の中心部にある「荷重支持部」を火災から保護します。
  本技術により、市街地でも木材の表出した肌で感じることができる木材現し(あらわし)の大規模木造建築を国内で初めて実現し、これまで5件のプロジェクトに適用されてきました。
  また、耐火集成木材「燃エンウッド」は、学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績に贈られる「日本建築学会賞(技術)」(2014年)の他、環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービスを表彰する「第9回エコプロダクツ大賞」のエコプロダクツ部門農林水産大臣賞(2012年)、「第22回地球環境大賞の国土交通大臣賞(2013年)」、「平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰の技術開発・製品化部門」(2014年)を受賞しています。

  

■「新柏クリニック新築計画」工事概要
  プロジェクト名:新柏クリニック新築計画
  建築主:新柏クリニック  理事長  木村靖夫氏
  建物用途:診療所(透析クリニック)
  建築地:千葉県柏市新柏1丁目7番地
  構造:鉄筋コンクリート造  鉄骨造  木造  地上3階
  建築面積:1,244.61m2
  延床面積:3,134.28m2
  設計・施工:竹中工務店
  工期予定:2015年1月~2016年1月

(株)竹中工務店

http://www.takenaka.co.jp/

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