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積水化学、下水熱利用システム「エスロヒート下水熱-管底設置型」を発売

下水熱利用システム「エスロヒート下水熱-管底設置型」の発売について
-適用管路拡大で再生可能エネルギーの普及に貢献-
  積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸修史、以下、当社)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:高見浩三(◇))は、下水熱利用システム「エスロヒート下水熱-管底設置型」を12月1日より発売いたします。
  下水道管路の底部に敷設した集熱管で下水熱を回収し、地上に送るシステムで、あらゆる管形状に対応が可能です。下水の温度は年間を通して外気温よりも安定しているため、冬場は温熱源として、夏場は冷熱源として活用でき、空気熱源ヒートポンプシステムと比較して電力コストを約30%削減できます。

  ◇プレジデント名の正式表記は添付の関連資料を参照

1.背景
  再生可能エネルギーの一つである下水熱は省エネルギーやCO2排出量削減に貢献することから、建築物の空調や給湯への利用や、融雪への利用などが期待されています。また、冷房利用した場合にも排熱を出さず、ヒートアイランド現象を抑制できることから、都市部におけるクリーンエネルギーとしても普及が期待されています。国内において下水熱を空調・給湯向けに供給している事例はありますが、いずれも下水処理場・中継ポンプ場での利用にとどまっています。
  当社では老朽化した下水道管路の内側に硬質塩化ビニル材をらせん状に巻いて新たな管を構築する更生工事と、下水熱回収システムの設置工事を同時に行う下水熱利用システム「エスロヒート下水熱-らせん型」の事業を2013年に開始しました。これにより、従来の下水処理場やポンプ場での利用にとどまらず、市街の広範にわたって設置されている下水道管路から熱エネルギーを回収し、幅広い施設での活用が可能となりました(添付資料参照)。
  更生工事が必要のない下水道管路における熱回収のニーズも高く、このたび管底設置型が加わることで、更生工事が不要もしくは更生後の下水道管路にも幅広く対応できる体制が整いました。

2.「エスロヒート下水熱-管底設置型」について
  管底に敷設した集熱管を通して下水の熱を熱媒体(水・不凍液)に回収し、この熱媒体を循環させて地上部へ熱を供給します。下水の温度は年間を通して外気温よりも安定しているため、冬場は下水を温熱源として、夏場は冷熱源として利用できます。「エスロヒート下水熱-らせん型」と同等の採熱性能を有しており、通常の空気熱源ヒートポンプシステムと比較して約30%以上の高い省エネ性とCO2の排出削減効果が期待できます。

  

<適用管路>
  ・管路形状:円形、矩形
  ・管路寸法:Φ800~1800mm、幅800~2400mm

  

3.事業目標
  調査~設計~販売~施工~維持管理まで幅広い展開で事業の拡大を図り、「エスロヒート下水熱-らせん型」と合わせて2016年度に売上高10億円を目指します。
  また、当社では再生可能エネルギーである未利用熱を活用するシステムとして、10月23日に発表しました「エスロヒート地中熱-水平型」をはじめとする地中熱シリーズと、本リリースの下水熱シリーズをラインアップしています。今後は、お客様のニーズに合わせて地中熱と下水熱を組み合わせるなど、最適な熱エネルギーシステムを提供していきます。
  エスロヒートシステム全体では、2016年度に売上高25億円を目指します。

  
<添付資料>

  

  仙台市との共同研究についての詳細はこちら
  http://www.eslontimes.com/system/page/2-2013/477
以上


積水化学工業(株)

http://www.sekisui.co.jp/

*記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。