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日立など、イラク・バスラの大型淡水化プラントの前処理設備など受注

日立とVeoliaが
イラク・バスラで大型淡水化プラントの前処理設備などを受注
淡水化プラント設備に続く追加受注
  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原  敏昭/以下、日立)と、フランス共和国の大手環境サービス会社Veoliaグループの水処理プラント会社OTV社、エジプト・アラブ共和国の国営建設会社The  Arab  Contractors社で構成する共同企業体は、このたび、イラク共和国(以下、イラク)のMinistry  of  Municipalities  and  Public  Works(イラク地方公共事業省)から、同国南部のバスラにおける大型淡水化プラントにおける前処理設備、および周辺設備である取水・送水設備の設計・調達・建設(EPC(*1))を受注しました。受注金額は総額約240億円で、うち100億円が日立およびVeolia分となります。今回の受注設備は、2014年10月より着工し2017年4月に完成予定です。同共同企業体では、2014年1月に同淡水化プラント設備のEPCと5年間の運転・維持管理(O&M(*2))を一括で契約しており、本設備は、これに続く受注となります。なお、本設備の建設は日本政府による有償資金協力により行われます。

  現在、イラク・バスラで建設が計画されている淡水化プラントは、給水能力が19.9万m3/日(*3)とイラク国内では最大規模となる予定です。日立、OTV社、The  Arab  Contractors社の共同企業体は、2014年1月に淡水化プラント設備の新設を契約しており、本設備では、塩分濃度の高い河口付近の河川水を原水としてRO(*4)により淡水化を行います。今回、3社が追加受注した前処理設備は、ROの前段階で凝集沈殿処理を行うものです。また、淡水化プラントの周辺設備である、河川水の取水設備と、送水設備もあわせて受注しました。日立とOTV社が機械・電気設備の設計、納入および試運転を担当し、The  Arab  Contractors社が土木・建築および現地据付作業を担当します。

  日立の執行役常務  インフラシステム社社長の酒井  邦造は、次のように話しています。「日立は、OTV社、The  Arab  Contractorsと共同で、バスラにおける淡水化プラント設備および前処理設備などの新設に携わることを光栄に思っています。日立は、グローバルでの水処理プラントの豊富な納入実績とノウハウを有していることから、今後も、水インフラの整備を通じて、イラクでの水環境の保全・改善に貢献していきます。」

  Veoliaの副社長  Jean-Michel  Herrewynは、次のように話しています。「前処理および高性能なRO膜によるろ過設備を備えたこの淡水化プラントでは、河川に含まれる塩分を除去し、バスラに供給される飲料水の質を大幅に改善します。Veoliaは、経済発展の一方で発生する水不足に対し、信頼性の高いソリューションを提供し、資源の有効活用を図っていきます。」

  日立および、VeoliaグループのVeolia  Water  Solutions&Technologies  SAは、海外における水インフラプロジェクト協業推進に関する覚書を締結しています。両者は、この枠組みを活用し、今後も新興国を中心に需要が見込まれる水インフラプロジェクトへの参画を推進していきます。

  *1  EPC:Engineering,Procurement  and  Construction
  *2  O&M:Operation  and  Maintenance
  *3  給水人口約40万人分に相当
  *4  RO:Reverse  Osmosis
<淡水化プラントフロー図>

  
以上

(株)日立製作所

http://www.hitachi.co.jp/

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