全世帯供給システム、エコキュートを採用 関西初の太陽光発電分譲マンションが誕生ー。 (株)丸美(本社・福岡市、宮崎隆社長)では、箕面市に太陽光発電による 全世帯供給システムを採用した分譲マンション「グランディアソラーレ千里 中央けやき坂」を建設する。太陽光発電とオール電化システムを採用した関 西では初めてのもので、環境と経済性に配慮した新しいエコロジー住宅の実 現を目指す。建物はRC造地下四階地上五階建て97戸、延床面積1万 1,386.02?の規模で、 同社の施工により2009年11月の竣工を予定している。 (株)丸美 RC造5階建て97戸、2009年11月竣工 この事業は、太陽光発電を集合住宅に導入することで、CO2削減など地球 温暖化防止に向け、日常生活から環境に貢献することを目的としたもので、 同社では、昨年3月に太陽光発電分譲マンションである「グランディアソ空 港ソラーレ」(五階建て60戸)を福岡県で実用化しており、今回の計画は、 太陽光発電を備えたマンション事業のモデルケース化を目指すとともに、環 境保全と入居者の相互メリットを追求した理想の住環境の提供に取り組むも の。
マンションは、箕面市船場西3−871−1の開発面積4,962.75?に、RC造地下4階地上5階建て、建築面積 2,077.50?、延床面積1万1,386.50?、総戸数97戸の規模で計画された。このうち太陽光発電システムは、 丸美と芝浦特機?との技術提携による太陽光発電全世帯供給システムを採用。芝浦特機では、同システムの 開発により第十回新エネ大賞・環境大臣賞金賞を受賞している。これに加え、関西電力(株)との電化コン サルティング協力によるオール電化(エコキュート)システムを組み合わせたもの。 太陽光発電は、太陽電池パネル973枚(各住戸九枚)を屋上に設置、そこで作られた電気を各住戸に設けられ たパワーコンディショナへ供給するもの。各住戸内には電力モニターを設置し、発電量と環境貢献度(CO 2削減量)を確認することができ、余剰電力は、関西電力との電力受給契約(売電契約)により売ることも 可能となる。 これにより、年間発電量を約13万854kwhと予測、石油消費に換算して18リットル缶約1,650本分に相当、 CO2排出量では杉の木約2,940本の吸収量の削減効果が見込まれるほか、オール電化との組合せにより、使 用する電気を太陽光発電でまかなうため光熱費の節約が期待できるとしている。 建物は、ランドマーク性を意識した重厚感と洗練さを強調したシンボリックなファサードを採用し、屋内駐 車場として全住戸分を確保。エントランスロビーは2層吹き抜けとし、歓談スペースを設置した。また、敷 地内にパーゴラを配した提供公園としてのオープンスペースを設ける。さらに住戸は、基本22タイプの多彩 なバリエーションとし、平均専有面積80?を確保してゆとりある住空間を実現したほか、セントラル方式浄 水システムや非接触ICカードキーの採用など、健康や防犯面にも配慮した仕様が採用される。 事業主(売主)と施工は丸美、設計監理はLAN設計、販売提携(代理)としてダイムリアルエステートが 担当。竣工は2009年11月下旬、入居は同12月を予定している。販売価格3,400万円台から6,200万円台で、最 多販売価格帯は3,800万円台としている。