□□□□□ 府営姫島高層住宅(建て替え)新築工事 □□□□□ 今宮工科校生が参加 大阪府建設業振興策研究会(委員長=吉田敏昭・大阪府住宅まちづくり部技 監)の主催による建設工事現場見学会が6日、大阪市西淀川区の「大阪府営 姫島高層住宅(建て替え)新築工事」作業所で開催された。 同研究会が、建築を学ぶ府内の工業高校生らを対象に実施しているもので、 今回は、今宮工科高等学校の建築設計専科の2年生30人が参加して‘もの づくり‘の現場を見て回った。
【写真】上 :吉田技監
【写真】下 :モノづくりの現場を見て回った
今回の現場は、大阪市西淀川区姫島6―33―1の敷地面積4,985・23平方?に、RC造11階建 て、建築面積1,033・87平方?、延床面積6,785・77平方?で戸数112戸の府営住宅を建設 するもので、建築施工は鴻池・岩出特定JVが担当しているもの。 午後1時30分からの見学会では、初めに主催者を代表して吉田技監が挨拶。 ■吉田技監は、研究会では優秀な人材確保と育成を大きなテーマとしてイメージアップへの取組みを進めて おり、見学会もその一環であるとし、「知識でなく現場を肌で感じてもらいたい。 工事の実際を見る良い機会として、多くの人がかかわっていること知ってほしい」と見学会の成果に期待 を寄せた。 次いで、発注者である大阪府による計画概要と、工事監理者と施工JVの各担当者から、それぞれの工事概 要とポイントの説明が行われた後、大植健治JV所長らの案内で作業所内を見学。 見学では、現在、躯体が剥き出しの部屋から内装工事中の部屋、設備工事が終了したもの、さらに完成した 部屋と、各工程が実施されている様子をつぶさに見て回った。 ■見学終了後、研究会のメンバーである社大阪府建団連の北浦年一会長が専門工事業の役割について述べ、 「今後も皆さんが建設業に携わってくれることを願う」とし、20年後、30年後も建設業は存続し続け るとしながら、「ぜひ、ものづくりの素晴らしさをわかってほしい」と呼びかけた。 工事は、既存住宅五棟112戸を建て替えるもので、1〜4棟80戸を解体撤去後、杭工事を経た2006 年10月から建築工事に着手した。 現在は躯体が完了し内装工事に入っており、現在の進捗率は約75%で、これまで約6万時間に及ぶ無事 故・無災害記録を継続中。竣工は2008年2月20日を予定している。 大阪府建設業振興策研究会は、府内における建設業の振興を図るための研究を行うことを目的としており、 大阪府はじめ、社大阪建設業協会、建団連、社大阪電業協会、社大阪空気調和衛生工業協会、社大阪府中小 建設業協会で構成。 研究課題では、人材確保と育成も大きなテーマとなっており、このため建築系の高校生らを対象とした建設 現場見学会を開催しており、今年度は、今回をはじめ四現場での開催を予定している。 なお、大建協労働委員会でも同様の取り組みを実施していることから、見学会は同協会との共催としてい る。