□□□□ 近畿整備局、五洋建設ら見学会 □□□□□ 神戸港ポートアイランドで整備が進む「神戸港PCー18高規格コンテナタ ーミナル」の工事で1日、第1号となるケーソンの据付が行われた。 神戸港スーパー中枢港湾プロジェクトとして、国土交通省の直轄事業として 実施されており、全26函を据付るもの。 据付られたケーソンには、地元の小学生による絵が描かれており、据付にあ たっては、それら児童らを招待しての工事見学と港クルーズが行われた。
【写真】上 :「据付開始のスイッチを押す参加者」
【写真】下 :「海上輸送されるケーソン」
1号函ケーソンの据付は、ケーソン製作現場である六甲アイランド西側岸壁で午前10時から、近畿地方整 備局神戸港湾事務所はじめ施工担当の五洋建設らの工事関係者、児童とその家族らが参加して行われた。 初めに事業者を代表して神戸港湾事務所の田所篤博所長が、スーパー中枢港湾の役割を説明しながら、「岸 壁をつくるケーソンの役割と港とともに発展してきた神戸の歴史、スーパー中枢港湾のことを知ってほし い」と児童達に呼びかけ、工事見学の成果に期待を寄せた。 次いで五洋建設の中森康治・大阪支店土木部長が、クレーン船とケーソンの概要を述べ、「夏休みの思い出 にしてほしい」とし、据付工事事務所の西口松男・現場代理人が、「緊張感を持ち、安全に工事を進めてい く」と決意を語った。 この後、田所所長と中森部長、抽選で選ばれた4家族により据付開始のボタンが押され、合図とともにボタ ンが押されるとクス玉が開披され、ケーソンを吊り上げるクレーン船「海翔」のクレー起動し、参加者が見 守る中、ケーソンの吊り上げが開始された。 参加者はこの後、ケーソン設置予定地などを巡る港クルーズに向かった。 □□□□□ スーパー中枢港湾の核に ケーソン本体に児童画 □□□□□ スーパー中枢港湾は、神戸港と大阪港が「阪神港」として連携して取り組み、このうち神戸港ではPC18 高規格コンテナターミナルを核として整備が進められているもの。 ターミナルは、 16?の大水深で延長400?の規模。 ケーソンはターミナル岸壁の本体となるもので、今回、据付を開始したケーソンは、昨年から大本組により 製作が行われ今年3月末に完成した7函で、1函の規模は、高さ18・3?、幅14・9?、奥行き18・ 2?のもの。 現在も、みらい建設工業により6函のケーソンが製作中。 1号函の据付工事では、午前11時から海上曳航をはじめ、午後1時過ぎにPC18の据付予定位置に到 着、その後注水作業などを経て夕刻までには据付が終了した。 据付作業は今後、土曜・日曜に実施され、今年12月初旬までに13函を据付、その後、残り13函の製作 が行われ2008年7月までに据付を完了する予定。 ターミナルは同23年度の完成を予定している。 ケーソンの製作にあたって近畿地方整備局では、スーパー中枢港湾事業に対する一般市民への理解を深めて もらおうと、地元小学生を対象に児童画を募集。 今年2月には製作中のケーソン足場に児童が描いた絵画4枚を看板用シートに拡大して取り付けたほか、ケ ーソン完成後の5月27日には、ケーソン本体に絵を描く「スパチュウお絵かき大会」を開催した。