建設事業費は2870億円、7年連続の減少 大阪府は13日、2007年度の当初予算案を発表した。総額は前年度当初比0.4%減の4兆2982億7600万円で、一 般会計は同4.2%増の3兆2,555億4,800万円、特別会計は同12.7%減の1兆427億2800万円となった。予算編成 にあたっては、赤字構造からの脱却などに取り組むとともに、来年度は行財政改革プログラムの実行初年度に あたることから、それの着実な実行と図ることを基本としている。 一般会計における建設事業費は、事業計画に基づく事業費の増額等はあるものの、改革プログラムによる建設 事業の重点化により、全体では2,870億3,300万円と前年度比1%、金額で29億円の減少となった。これは1995 年度から7年連続の減。予算規模では1986年度の決算(2,842億円)並みで、ピーク時の1995年度(7,328億 円)の39.2%となる。 建設事業費のうち補助事業費は、2,028億300万円、単独事業費は842億3千万円で、補助事業は3.8%・80億円 の減、単独事業は6.5%・51億円の増となった。部局別の内訳では、都市整備部が前年度比3.8%減の2,553億 5,100万円、住宅まちづくり部は同6.6%減の971億9千万円となった。 また、再生重点枠は520億3,800万円(一般財源59億9,500万円)で30項目に配分。このうち災害に強いまちづ くりには26億8,700万円を計上。施策では、府有建築物の耐震化に33億4,200万円、東南海・南海地震対策事業 に3億,8900万円、津波・高潮ステーション(仮称)整備に3億2,100万円など。 このほか、府営住宅建替(230億1,900万円)はじめ、阪神高速道路の整備(51億円)や大阪圏鉄道網の整備 (74億1,300万円)、府立大学りんくうキャンパス整備(39億2,200万円)、泉佐野丘陵部緑地整備(87億 8,500万円)、岬町多奈川地区多目的公園整備事業(8億4,800万円)などを推進するとしている。